2023 Fiscal Year Research-status Report
英語学習における語彙的特性の効果: ネイティブライクイングリッシュの聴取力醸成
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22K00625
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
米山 聖子 大東文化大学, 外国語学部, 教授 (60365856)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北原 真冬 上智大学, 外国語学部, 教授 (00343301)
田嶋 圭一 法政大学, 文学部, 教授 (70366821)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ネイティブライクリスニング / レキシコン / 語彙表示 / 第二言語 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は日本人大学生の英語聴覚能力の醸成のためにはどのようなことが必要かについて実験的に検証するものである。本年度は、日本人大学生の英語聴覚能力を考える上でも重要な、英語発話について引き続き研究をすすめた。雑誌論文2件(このうち1件は査読論文)、学会発表3件(このうち2件は国際学会)である。 (1)International Congress on Phonetic Sciences: 2023年8月7日から11日までチェコのプラハで行われた音声学に関する国際会議に採択された(共著論文、Phonetic realization of multiple stress levels by speakers of a non-stress language; a case of Japanese-accented English)。日本人大学生の英語の強勢について、第一強勢母音と弱母音の区別についてはネイティブほどではないが区別できているのに対し、第二強勢母音は弱母音と同類に扱っている可能性が高いことが明らかになった。学会発表および予稿集。 (2)2023年(令和5年)度第37回日本音声学会:日本人英語学習者の3段階の強勢の実現についてピッチの分析を中心に行った。学会発表および予稿集。 (3) Acoustics 2023 Sydney: オーストラリア音響学会とアメリカ音響学会のジョイントミーティングとしてシドニーで開催された。日本人大学生の英語の強勢発話について扱ったもので、特に第二強勢を中心に検討したものである。学会発表のみ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
発話実験についての成果は得られているが、知覚実験の実施に時間を要しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度の早い段階で知覚実験の実施を最重要課題として取り組む。実験結果を分析し、学会発表や論文投稿を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
機材の調達に時間がかかったことと、実験の作成に時間を要しているために、実際のオンライン実験が実施できていないためである。 2023年度までに実施できなかった分に関しては、2024年度に逐次計画を遂行し、資金を適切に使用していく予定である。その内訳は、実験実施のための機材の購入とプログラミング等にかかる経費、被験者の謝金、研究発表旅費に重点的に使う予定である。
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Research Products
(5 results)