2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K00657
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
大津 友美 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 准教授 (20437073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 明子 三重大学, 教育学部, 准教授 (50609485)
工藤 嘉名子 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 教授 (80376813)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 異文化間コミュニケーション / 企業 / 架け橋人材 / 談話分析 / 教材開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本の大学等で学ぶ外国人留学生は、就職後、日本人従業員と外国人従業員、日本企業と外国企業等をつなぐ「架け橋人材」として海外顧客への営業や海外現地従業員の教育・管理といった役目を担うことが多いが、異なる文化的背景を持つ人々の間に入っての仲介活動は非常に難易度の高いタスクである。しかし、架け橋人材が行う仲介活動で、実際にどのようなコミュニケーションが行われているのかは十分に明らかにされていない。そこで本研究は、架け橋人材の仲介場面でのコミュニケーションの特徴を明らかにし、日本の大学等で学外国人留学生を対象とした、架け橋人材のための異文化間コミュニケーション教育の教材・研修の開発を目指す。 本研究の目的を果たすために、4つの調査と、それを踏まえた教材・研修の開発を行う。2022年度から引き続き、2023年度にも国内の架け橋人材を対象とした聞き取りを行う〈調査Ⅰ〉と、海外の架け橋人材を対象として聞き取りを行う〈調査Ⅱ〉を行った。2022年度には、日本企業、日本の職場への就職を予定している学生を対象として聞き取りを行ったが、2023年度には、学生への聞き取りを追加し、日本で学ぶ留学生16名、海外の大学で学ぶ学生25名へとデータを拡大した。また、就職後の元学生への聞き取りも行った。日本の大学等を卒業した学生5名、海外の大学を卒業した学生18名に対して、就職後の意識等に関する聞き取りを実施した。 国内の架け橋人材による仲介場面の会話の分析を行う〈調査Ⅲ〉と〈調査Ⅳ〉については、データ収集と資料整備が完了し、2024年度からの分析の準備が整った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
〈調査Ⅰ〉と〈調査Ⅱ〉については、当初の予定より規模を2倍に拡大してデータ収集を行なうことに変更したため、2023年度中にデータ収集を終えることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
〈調査Ⅰ〉と〈調査Ⅱ〉の不足しているデータについては、2024年度前半に集中的に収集し、後半には分析に注力できるようにする。
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Causes of Carryover |
次年度に研究成果発表を行う予定であり、そのための動画編集等に適した機材を次年度に購入するため。
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