2022 Fiscal Year Research-status Report
外国人児童生徒等の教育における実践者の力量形成過程に関する研究
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22K00661
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
半原 芳子 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (00637811)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 省察 / 実践記録 / 長期事例研究 / 教員養成・研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、学校と地域の連携による外国人児童生徒等の教育にかかわる実践者の実践的力量とその形成過程を解明することである。そのために、研究代表者が2014年から福井県の小・中・高校にて取り組みを進めている外国人児童生徒等への協働的学習支援プロジェクトの組織的推進を図りながら、本プロジェクトにかかわる実践者の実践プロセスの省察と跡づけによる長期事例研究を行う。そこから教員養成・研修に向けた知見を得る。 3ヵ年の研究全体の流れとしては、初年度(2022年度)は「外国人児童生徒等の教育にかかわる学習支援者の力量形成過程の解明」、次年度(2023年度)は「地域と学校が連携する外国人児童生徒等の教育にかかわるコーディネーターの力量形成過程の解明」、そして最終年度(2024年度)は「外国人児童生徒等の教育にかかわる実践者の実践的力量形成を支える要因及びコミュニティ(組織)の解明」を計画している。 初年度となった2022年度は、計画通り、協働的学習支援プロジェクトの組織的推進と、外国人児童生徒等の教育にかかわる学習支援者の力量形成の解明に取り組んだ。後者については、学習支援者の学習(ふり返りのカンファレンスとそれを踏まえた実践記録作成)を組織し、そこで作成された実践記録の分析を行った。得られた知見は学会等で発表した。また、次年度以降に向け、コーディネーター及びコミュニティにかかわる予備調査・研究を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、協働的学習支援プロジェクトの推進と事例研究を実施し、学習支援者の力量形成過程に関する知見を得ることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通り、2023年度は協働的学習支援プロジェクトの継続と、コーディネーターの力量形成過程を解明する。
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Causes of Carryover |
対面参加を予定していた学会がオンライン開催となり、旅費の未使用が生じたことによる。未使用額は、プロジェクトの本格再開に伴い当初計画より支出額が上回っている人件費・謝金にあてる。
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