2022 Fiscal Year Research-status Report
ICT活用型英語発音指導モデルの開発と学習者の個人差要因に着目した指導効果の検証
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22K00683
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
近藤 暁子 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (90450139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 大貴 信州大学, 学術研究院教育学系, 助教 (90880344)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 外国語教育 / 学習者要因 / ICT / 発音指導 / 言語適性 |
Outline of Annual Research Achievements |
外国語の発音技能の習得は個人差が大きいことが知られているが、どのような個人差要因が発音技能習得に影響を与えるのか、それはなぜかについては十分に研究されていない。そこで本研究では、「指導による」発音技能向上に関与する個人差要因(認知的及び情意的側面)を明らかにすることに加え、それらの個人差要因が学習行動に与える影響についても明らかにすることを主たる目的とする。また、発音は入試等でさほど重視されていないこともあり、学校現場では日本人に有効な指導内容及び方法が確立されているとは言えず、まだ十分に研究されていない。そこで本研究では、学校の教室環境で実施可能なICTを活用した指導モデルと、学習者の自律学習を促進する学習管理システム(LMS)の開発を行い、その効果検証を行う。 上記の研究目的達成のために、研究初年度は、当該研究分野の先行研究のメタ分析の実施、及び日本人英語学習者のスピーチサンプルを収集・分析を行うことによって、日本人学習者の発音の向上に重要な指導項目の厳選を行った。この研究結果をもとに、次年度実施予定の指導カリキュラムの作成行った。そして、ICTを活用した学習動画教材作成、学習管理システムの構築を行った。次に、本実験の指導効果の検証のための研究資材開発を行った。具体的には発音診断テストの作成、個人差要因としての性格要因を調査する質問紙、動機づけ要因を調査する質問紙、ワーキングメモリ容量測定のための検査テストの作成を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の計画段階で、初年度に予定していた内容はほぼ実施できたているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度準備したものをもとに、次年度以降は、本実験として、研究分担者の所属大学の学生を対象に、事前調査、指導モデルの実践、そして事後調査を行うこととする。本実験については、参加者を多く確保するため二年間に渡って行う予定ではあるが、次年度は今年度計画した内容に問題がないかを確認した上で、適宜修正を行い、次の年度の本実験に向けて準備する。
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Causes of Carryover |
学習管理システムの選定に時間を要し、今年度にサービスの利用を開始したものの、決算時期に間に合わなかったこと、また半導体等の不足により、予定していた機材の購入ができていないこと、そして、コロナ禍の影響もあり、予定していた出張を控えたため。
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