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2024 Fiscal Year Research-status Report

外国語学習における認知パターン習得プロセスの解明:使用基盤モデルに基づいて

Research Project

Project/Area Number 22K00701
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

長 加奈子  福岡大学, 人文学部, 教授 (70369833)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川畠 嘉美  石川工業高等専門学校, 一般教育科, 教授 (70581172)
林 幸代  熊本学園大学, 経済学部, 准教授 (00609464)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Keywords使用基盤モデル / 第二言語習得 / 認知言語学 / 英語教育
Outline of Annual Research Achievements

認知言語学における使用基盤モデルは第一言語習得において検証され、個々の用法の使用頻度が対象言語の認知パターン習得において重要な役割を果たしていることが明らかにされている 。本研究課題は、第二言語習得、特に日本における英語学習のように、対象言語のインプットが極めて貧弱な外国語として英語を学習するEFL環境において、対象言語のインプットと認知パターンの形成プロセスを明らかにし、EFL環境下における外国語習得において、認知言語学において提唱される使用基盤モデルの適用可能性について明らかにすることを目的としている。
研究3年目である2024年度は、前年度に収集したデータの詳細な分析を行い、その知見に基づいて教授法のさらなる改良を実施した。特に、学習者の英語テキスト産出における認知的特徴と言語使用パターンについて、量的・質的両面から綿密な検証を進めた。言語データの分析過程においては、日本人英語学習者特有の事態把握を誘因する要因が明らかになった。具体的には、接続表現等の使用位置によって、母語である日本語の「場面内視点」に固定される傾向が表れていることが判明した。この分析結果に基づき、学習者が英語の事象認識に必要な「場面外視点」を獲得できるよう、視点切り替えを意識化させる教授法を開発し、2023年度に開発した指導法を改良した。
最終年度である2025年度は、2024年度に改良した教授法を用いた検証を行うとともに、これまで3年間にわたって蓄積された研究データを総括的に分析し、EFL環境における認知言語学的アプローチの有効性について包括的な考察を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初は2023年度に改良した教授法を用いて教育効果の測定を実施する予定であったが、2024年度の分析過程において、日本語母語英語学習者の文法エラーを誘発する新たな要因が観察されたため、教授法のさらなる改良を行った。その為、教育効果の測定が実施できなかったため。

Strategy for Future Research Activity

最終年度である2025年度は、これまで3年間にわたって蓄積された研究データを総括的に分析し、EFL環境における認知言語学的アプローチの有効性について包括的な考察を行う予定である。特に、日本人英語学習者の英語使用時の認知パターン形成プロセスと、それに基づく教授法の開発・検証結果を体系化し、使用基盤モデルのEFL環境への適用可能性について理論的枠組みを構築する。

Causes of Carryover

当初予定していた8月のマレージア(クアラルンプール)での学会発表を校務の関係でキャンセルしたため、差額が生じてしまった。2024年度に発表できなかった内容については、2025年度に学会発表を行う予定である。

  • Research Products

    (4 results)

All 2025 2024

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results,  Open Access: 2 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 学習者のエラーから見える母語の事態把握の影響—When 節と時制の誤用—2024

    • Author(s)
      長 加奈子
    • Journal Title

      日本認知言語学会論文集

      Volume: 25 Pages: 560-565

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 認知類型をふまえた移動表現のアウトプット指導2024

    • Author(s)
      川畠 嘉美
    • Journal Title

      日本認知言語学会論文集

      Volume: 25 Pages: 554-559

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 動詞周辺の「英語らしさ」と「日本語らしさ」-日本語母語話者による自由英作文の分析-2025

    • Author(s)
      川畠嘉美
    • Organizer
      第50回福岡認知言語学会
  • [Presentation] 教室における第二言語習得は可能か-認知言語学の視点から英語指導を再考2024

    • Author(s)
      長加奈子,古賀恵介,細川博文,川畠嘉美
    • Organizer
      日本認知言語学会第25回全国大会

URL: 

Published: 2025-12-26  

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