2023 Fiscal Year Research-status Report
English for Specific Purposes for multidisciplinary academic fields
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22K00716
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
山本 佳代 宮崎大学, 国際連携機構, 准教授 (70438323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 瑞夫 近畿大学, 理工学部, 教授 (20324220)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 学際性 / 獣医学 / 研究論文 / ESP / ジャンル分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、学際的な分野としての農学分野を対象に、semi-popularization記事のコーパスを用いて、複数の下位分野の語彙的関連性について分析し、教育的有用性を検討した。また、農学分野の学術論文を集めたコーパスを作成し、2つのコーパスの共通性と相違点の調査を行い、semi-popularization記事が学術論文のリテラシーを目的とする大学の農学部学生の基礎教育教材として活用可能であるかの検討を行った。 具体的には、農学分野のsemi-popularization記事のコーパスに顕著に表れるキーワードを抽出し、これらのキーワードが、農学学術論文コーパスの語彙に占める割合の調査を行った。農学学術論文コーパスにおけるカバー率は、semi-popularization記事コーパスのカバー率と大差なく、semi-popularization記事コーパスのキーワードが、学術論文のリーディングにおいても重要な役割を持つことが示された。また、学生が自身の学科に関連するsemi-popularization記事のみのリーディングを行った際のキーワードへの遭遇率の調査を行ったところ、各学科のコーパスに上記キーワードが現れる確率は、20本読んだ時に最も高い結果が示された。20本より多く読んだ場合にキーワードに遭遇する率は、他学科に関連する記事を含めて読む場合と類似していた。これらの結果から、語彙学習の観点から農学部6学科混合のリーディング活動での最適な記事の組み合わせの提案を行った。この研究結果についてJACET ESP研究会(九州・沖縄)にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度はコーパスデータの準備状況などの関係から、すでにコーパスがある農学semi-popularization記事を用いた分析を行い、本研究課題の後半での実施を想定していたESPの実践面についての考察を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
改めて農学分野以外の学際的・領域横断的研究も含めて、コーパス構築を進め、分析を進めていく。また学際的研究のあり方や個別のディスコース・コミュニティにおける捉え方について調査の準備を引き続き進める。
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Causes of Carryover |
当初後半に予定していた調査・分析を一部前倒しして行った関係で、執行予定に変更が生じた。次年度は当初研究期間前半に予定していた調査を行う予定であり、出来る限り当初予定に沿った予算執行を進める予定である。
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