2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K00754
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
河内山 真理 関西国際大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (50290424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有本 純 関西国際大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (50132626)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 発音指導 / 小学校英語 / 教科書 / 教授用資料 / 音声資料 |
Outline of Annual Research Achievements |
小学校の英語の検定教科書および教授用資料において、発音指導がどのように扱われているか、扱われている項目や、教員用の説明、授業実施時における指示の表記内容について調べた。また教授用資料に付属する音声データについても、指導書に書かれている内容と比較した。 指導書や朱書き付き教科書等での発音に関する項目は、歌やチャンツ、またはアルファベットの読み方が主となっており、また、その指導方法については「繰り返し聞かせる」「繰り返させる」「気づかせる」といった指示が多い。例えば、教授用資料中の指導案では、「まねして発音させる」、「強調して聞かせる」となっているが、うまくまねできないときにどう指導するのか、どう強調するのかなどは説明がなく、発音指導についての知識がない場合、音声を流して済ませてしまう可能性が高い。この指示のままでは、英語授業の中で、学習者に音声に対する意識や気づきを促すには不十分だと考えられる。したがって、発音の向上についてもあまり期待できないと考えられる。授業は提供されている指導案に従えば実施することはできるが、音声に対する理解度を上げるために教員による工夫が必要である。これについては、2023年度外国語教育メディア学会全国研究大会で口頭発表の予定である。 また、音声についても、指導書や教科書等で適切な強勢やリズムで表記されていても、音声を確認すると、表記とはずれていたり、チャンツはリズムに合わせるためか、不自然と考えられる強勢になって格納されているものもあった。音声については2023年度全国英語教育学会香川研究大会にて口頭発表の予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
教授用資料等の入手に予想以上に時間がかかったため、開始が少々遅れたが、分析調査については、順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
検定教科書の音声についての分析を詳細に行う。また、小学校教員への発音指導について項目を選定し、研修プログラムを組み、試用を開始する。具体的には、実際に現職の小学校教員に対して研修会を実施し、参加者からのフィードバックを得て、さらなる改善を目指す。
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Causes of Carryover |
PC購入が年度末になり、その年単位契約となるソフトウェア等を2023年度に行うこととしたため差額が生じている。2023年度に購入し、小学校英語指導用の音声資料等も買い足す予定である。
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Research Products
(1 results)