2022 Fiscal Year Research-status Report
CLIL for Sustainable Dietary Education from Primary School to University: Program Development and Verification of Effectiveness
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22K00782
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Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
津田 晶子 中村学園大学, 栄養科学部, 准教授 (30462089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仁後 亮介 中村学園大学短期大学部, 食物栄養学科, 講師 (20565767)
松隈 美紀 中村学園大学, 栄養科学部, 教授 (40259669)
大和 孝子 中村学園大学, 栄養科学部, 教授 (70271434)
早瀬 沙織 中村学園大学, 教育学部, 講師 (00881153)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | CLIL / 食育 / 小中高大連携 / フードダイバーシティー / 多文化共生 / 教材開発 / ハラル / ニーズ分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)令和4年度は、国内外における食育およびCLILの先進事例研究として、文献研究、ワークショップ、学会、研究会参加をした。 (2)「福岡県に小学校におけるグローバル化の視点から見た食育における研究」として、小学校の栄養教諭、中学校の家庭科教員を対象に、半構造化面接をし、地域の食育における多文化間教育と英語教育のニーズについて、聞き取りを調査をした。その結果、小中学校の食育現場の困りごととして、「児童が日本語も英語も話せない」「食事内容の説明が難しい」「保護者も日本語を話せない」等が挙げられた。また、食育を担当する栄養教諭や家庭科教員に必要な英語力として、「日常会話ができるレベル」「リスニング能力」「食に関する語彙」が特に必要であることがわかった。また、食の多様性について授業で取り上げた例として、菜食主義、ハラルミール、バリアフリーがあった。 小学校、中学校における食育英語に関しては、①英語で食育の授業は実施されていない(→単語レベルでは有)②外国人児童の対応が喫緊の課題③ICTを用いた食育が進んでいるが、現場の教員は、ICT活用よりも、児童・生徒が理解しやすいものを望んでいることが明らかになった。令和5年度はそのインタビューデータを分析し、学会発表と論文執筆をする予定である。 (3)小学校英語の検定教科書に見る食育の分析をした。 (2)と(3)については、調査内容を精査して、大学英語教育学会の東アジア英語研究会で成果発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究者間での打ち合わせを定期的に行っており、英語教員と専門教員の協業が十分にできている。また、インタビュー調査が予定どおり、完了しいる。
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Strategy for Future Research Activity |
令和四年度の文献研究をもとに、シンガポールでフィールドワークを実施し、多文化社会におけるハラル、ビーガンへの対応について聞き取り調査をし、それを元に、食育のためのCLIL教材を開発する。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査のテープ起こしと分析を翌年度に持ち越したため。
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