• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

非同期対話型ICTと同期型授業の融合型外国語教育モデルを開発する実践的協働研究

Research Project

Project/Area Number 22K00789
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

田村 美香  九州大学, 工学研究院, 准教授 (60717677)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 池田 大輔  九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (00294992)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
KeywordsICT / CALL / 非同期型学習 / フィードバック / 深層学習
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、異分野融合による協働型アクションリサーチにより、非同期対話型のICT教材と同期型対話型授業との融合による新たな外国語学習モデルの構築と実践を目指している。本年度の大きな変更点として、パンデミックが収束し、留学生全員が日本に入国ができたため、これまでオンラインで実施していた同期型授業を完全対面へと変更したことである。そのため、本年度の研究活動として対面による教育の実践の有効性への影響を調査するために、データの収集および整理、分析を主に行なった。また、ACTFL-OPI式のインタビューを授業の前後に実施することにより詳細に日本語能力の向上を図ることが可能になった。
また、本研究で2020年より開発運用を行ってきた非同期型対話型のICT教材・フィードバック提供システム「PairBear」において、2022年度後期から採用している文字起こし用の音声認識モデルWhisper (OpenAI, 2022) について、処理時間は体感的には変わらずに、より精度の高いモデルを採用した。また、発話のやり直しを促進する評価の推定値の機能、システムの処理速度向上や、課題設定に関する機能追加、一部UIの調整なども行った。以上のような対面授業への変更および、ICT教材への改善により、学習者の日本語の発話に対しての自信、動機、WTC、コミュニケーション頻度の高さに繋がることが確認できた。更には初中級の学習者が効率的に日本語能力を向上させることにつながった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2022年より、異分野融合による学際的な「協働型アクションリサーチ(CAR)」により、4学期4サイクルでの授業の実践及び有効性の分析と非同期対話型ICTシステムの開発及びその評価を進めてきた。昨年度と本年度の大きな変更点として、授業の実践においてはオンラインから対面に変更となったこと、有効性の分析において、より精度の高いデータを取得するためにCAN-DOチェックテスト(学習者自身の上達実感)を受講者数名へのインタビュー調査に変更し、JF日本語教育スタンダード準拠ロールプレイテストをACTFL-OPI式のインタビューテストに変更し、より正確で詳細なデータを取得することができた。ICTシステムの開発においては、システムを管理する新型PCの導入により、より精度の高い文字起こし用の音声認識モデルに変更をし、複数の機能を追加できた。

Strategy for Future Research Activity

本研究は、異分野融合による学際的な「協働型アクションリサーチ(CAR)」を実施し、4回のサイクルでの研究を実施していた。最終年度は当初、それまでに得た知見を整理し、報 告(Reporting)を行う予定であったが、オンライン授業から対面授業に変わったこともあり、4回のサイクルを5回に増やし、前半に研究成果の確認のデータを取得し、分析を行う。また、本研究でこれまで効率化を図ってきた非同期対話型のICT教材と同期型授業(オンライン・対面)との融合による外国語学習モデルConnection-based Language Learning (CBLL)を完成させる。

Causes of Carryover

研究代表者、本年度の研究活動として対面教育に変わったことにより変更後の有効性への影響を調査するために、データの収集および整理、分析を主に行なった。そのため、当初予定した国際学会での発表の予定を次年度に繰り越しした。

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi