• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

小学校英語におけるICTを活用した自己調整学習を促進する課題解決型単元の開発

Research Project

Project/Area Number 22K00791
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

津田 敦子  琉球大学, 教育学部, 准教授 (70911923)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords小学校英語 / 自己調整学習 / 課題解決型単元 / ICT教材の活用 / e-learning / アプリ
Outline of Annual Research Achievements

文部科学省供与教材“Let’s Try 1!” “Let’s Try 2!” を活用した課題解決型授業を構想した後、児童が英語で発表したりやり取りを行ったりできるようにするために、どのユニットのどのような場面にアプリがあれば授業の助けになるかを数名の現職教員にインタビューをし、情報を収集した。それに基づいてICT教材の必要性の高いユニットを8つ選定し、そのアプリのデザイン案を作成した。
琉球大学工学部の大城尚紀准教授が代表社員を務めるロゴスソリューション合同会社にアプリ作成を依頼した。その過程で、アプリ内で使用されるアルファベットのフォントの開発とアプリ内への組込の必要性が生じ、それも依頼した。ロゴスソリューション合同会社と協議をしながら、アプリを具現化していき、現時点で、予定している全8ユニット中3ユニット分がほぼ完成し、近日中に公開予定である。
本アプリは文部科学省供与教材のユニットに対応していることから、実際の教育現場では、授業の進度に合わせて今後順次活用してもらうこととなる。それに先立って、小学校教員を目指している大学2~3回生125名に実際に使ってもらい、本アプリについて調査を行った。Google フォームを使って評価(5段階)と感想や改善点などのアドバイスを求めた。
その結果、「子どもたちにとって、使いやすいと思うか」について、75%の学生が5段階で3以上の評価を、「子どもたちは、楽しめると思うか」について、約90%の学生が5段階で4以上の評価を、「子どもたちの英語学習に役立つと思うか」について、約85%の学生が5段階で4以上の評価をつけ、概ね高評価であった。また、「将来このアプリを授業で使ってみたいと思うか」について、90%以上の学生が5段階で3以上の評価をつけており、教師の視点からも活用可能性の高いアプリであることを確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

公開予定の8ユニット中3ユニット分のアプリがほぼ完成し、近日中に公開予定である。他のユニットのアプリも完成次第随時公開していく。アプリ公開のめどが立ち、現在広報に努めている段階で、教育現場で該当のユニットを扱う際に実際に本アプリを活用してもらえる状況である。
公開アプリに付帯する児童・教員・保護者用のアンケートを作成し、アプリに対するコメントを収集する準備が整っている。
小学校教員を目指している大学生に試行してもらい、アプリの評価についてデータを収集済みで、それに基づき公開前の微調整を行っている。

Strategy for Future Research Activity

公開予定の8ユニット中3ユニット分のアプリがほぼ完成し、近日中に公開予定であるが、引き続き残りの5ユニットのアプリの完成と公開を目指す。
公開予定の3ユニットについて、紹介動画をアップロードしたり、紹介のためのワークショップを開催したり、紹介冊子と案内文書を各所に送付したりするなど、広報活動に努める。公開アプリには、児童・教員・保護者に対する任意のアンケートを付帯しており、その回答から得られたデータを分析し、アプリの改善に努めるとともに、可能な限り、アプリを活用して自己調整学習が進められているか研究につなげる。
また、紹介のためのワークショップに参加した教員や実際に授業でアプリを活用した教員に質問紙またはインタビューで意見や感想を求める。特に授業で使った際には、児童がこのアプリを活用して、自己調整をしながら粘り強く英語学習に取り組めたかについてデータを収集する。
同時に、引き続き、小学校教員を目指す大学生にこれらのアプリを試行してもらい,彼らの評価や感想などのデータを収集し,小学校現場での有効な活用の仕方を模索する。
このアプリを、各小学校で活用しているロイロノート、Google Classroom、World Classroomなど他のソフトと併用することで、さらに効果的な活用方法を提案する。
これらの過程と得られたデータを分析し、各種学会で発表を行い、論文にまとめる予定である。

Causes of Carryover

アプリの作成に関して、琉球大学工学部の大城尚紀准教授が代表社員であるロゴスソリューション合同会社に依頼しているが、一括で8ユニット分のすべてのアプリを発注するのではなく、ユニットごとに発注し、協議をしながら作成しているため、今年度は3ユニット分のみの発注となった。
今年度はアプリ制作に専念したため、それを学会や研究会で発表したり、紹介のためのワークショップを開催したりしなかった。そのため、旅費等を使用することがなかった。
今後,今年度繰り越し分を次年度費用と合算して,ロゴスソリューション合同会社に随時次のアプリを発注していく。また、アプリの公開が可能となったので、アプリを紹介するためのワークショップ開催や広報のための費用として、さらにその成果を学会等で発表するための旅費として使用する予定である。

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi