2023 Fiscal Year Research-status Report
Constructing a spoken language corpus for intercultural education: Understanding Japanese society in and through English as a Lingua Franca (ELF)
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22K00794
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
山口 征孝 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (20779300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷村 緑 立命館大学, 情報理工学部, 准教授 (00434647)
秦 かおり 大阪大学, 大学院人文学研究科(言語文化学専攻), 教授 (50287801)
村田 和代 龍谷大学, 政策学部, 教授 (50340500)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 共通語としての英語(ELF) / 異文化理解教育 / 語用論 / 英語教育 / 談話分析 / 移民 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、(1)日本在住のELF話者による会話データを「映像コーパス」として構築することであり、その際、映像コーパスをジェスチャーを含めたマルチモダリティ―の観点から分析し、会話における日本在住のELF話者特有のコミュニケーションストラテジー(CSs)の解明を目指すことである。更に、(2)日本に住むELF話者とのインタビューで得られたデータをナラティブ構造分析とキーワード分析から解明し、「外から見た日本社会」を明示することである。最終的には、(3)ELF話者が会話で用いる創造的なCSsと異文化理解を促進する「外から見た日本」を二つの学びの柱にした新しい種類の英語学習教材を開発することである。本研究の「研究実施計画」の観点で述べると、(1)と(2)のデータを分析する段階に来た。 具体的には、代表者が1回1時間程度の半構造化インタビューを「今までの職業と日本に移り住むことになった職業上の動機」、「日本での職業経験に関する感想」、「日本に来る前の予想と来た後での感想(驚きや戸惑い)」を中心にしたインタビューを行った。参与者へのインタビューのデータを書き起こし、構造・キーワード分析から「外から見た日本」を抽出する作業を開始した。これまでの参与者はアメリカ、カナダ、ドイツ、トルコ、イラン出身のELF話者である。また並行して分担者の谷村先生の協力を得て、カナダ在住のELF話者へのインタビューもZoomを使って行い、比較関連するデータの収集を行った。参与者はカナダに在住するスウェーデン、ナイジェリア、ネパール、イラン、モロッコ、タイ出身のELF話者である。令和5年度は、これまでのデータの分析をCSsに注目して行う予定である。また、新たに10名程度のELF話者から会話データの収集とインタビューデータの2種類のデータを更に集めて、分析していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ当初の予定通りデータ収集が行われいたがが、コロナ禍の事実上の終息後、Zoomでのデータ収集から対面でのデータ収集に移行した。参与者を更に増やして当初の予定通りのデータ集めを終了し、分析も並行して行うことで本プロジェクトを完成したい。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は昨年度に引き続き、全面的に対面でデータを収集することで研究の完成を目指す。 計画にある、ペア又は3人に参与者を分け「日本での職業経験について」を主なトピックにした30分から1時間程度の会話とインタビューの録画を中心に行う。終わり次第、データを書き起こし分析を完成し学会発表及び論文として完成させて投稿する予定である。、
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Causes of Carryover |
当初計画では、国際学会に参加予定をしていたが、研究成果のとりまとめを優先し、2024年度に見送ったため
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