2022 Fiscal Year Research-status Report
同じ発話タスクを繰り返す練習に対するタスクタイプの影響と練習効果を高める手立て
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22K00812
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
伊達 正起 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (30259858)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 発話タスク / タスク繰り返す練習 / 開いたタスク / 英語の繰り返し / 日本語使用した繰り返し / 練習時の学習者の意識 / アンケート調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
タスク繰り返しに関する先行研究の多くは、6コマ漫画や無声映画の一部をストーリーにして発話する閉じたタスクを使用しており、また同じタスクを繰り返す際の学習者の発話や同じタスクを繰り返す練習をした後の発話を扱っている。そのため、閉じたタスクとは異なるタイプのタスクを使用することによる練習効果への影響や、学習者の発話以外の部分に対する練習の影響については明らかになっていない。そこで本研究では、開いた発話タスク(music, sportなどのトピックについて発話)を用いた繰り返す練習を学習者に与え、その練習を行う際の学習者の意識に焦点をあてた。 大学1年生に同じトピックについて2回英語で繰り返し発話するというセッションを1週間毎計4回与えた。そして、最後のセッションの1週間後にアンケート1を与え、その1週間後にトピックについて1回目は日本語で2回目は英語で発話するタスクとアンケート2を与えた。アンケート結果から、「1回目の発話内容を2回目の発話時に話すかどうか」「1回目の発話が2回目の発話に役立つかどうか」という観点に対して、学習者がどう意識しているのか調べた。 その結果、英語で2回繰り返し発話する場合に比べ、1回目は日本語で2回目は英語で発話する方が、1回目の発話内容を2回目の発話時に話そうとしていたことがわかった。同様に、1回目は日本語で2回目は英語で発話する方が、1回目の発話内容が2回目の発話に役立つとより感じていることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りの実験ができている
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Strategy for Future Research Activity |
開いた発話タスクを用いた繰り返す練習を学習者に与え、その練習を行うことで学習者の発話が練習前と比べて、どのように変化するのかについて調査する。また、練習の効果に影響を与える要因の特定についても調査を進める。
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