2022 Fiscal Year Research-status Report
英語授業を改善する4技能5領域でのジャンル正対課題と教授・学習サイクルの開発
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22K00828
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
今井 理恵 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (40766987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松澤 伸二 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (90207043)
峯島 道夫 新潟県立大学, 国際地域学部, 准教授 (10512981)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ジャンル / テクストタイプ / ジャンル正対課題 / ジャンル準拠リーディング指導GBRI / 新高校英語教科書 / 英語コミュニケーションⅠ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、高校英語の読み指導をGBRIによって改善するために、新高校英語教科書の読みのための発問課題が当該テクストのジャンルに正対した発問課題(ジャンル正対課題)か否かを調査し、そのうち、任意の発問課題にジャンル正対課題を追加することを目的として進めた。具体的には、2022年度より高校で使用開始となった新英語教科書「英語コミュニケーションⅠ」について調査することとした。新教科書においても旧「コミュ英Ⅰ」から変わらず、まとまりのある文章(text)が掲載されている。その全24種類のうち、東京都立高校の採択率上位(全体における占有率約81% (189/236校))の12種類を調査対象とし、各教科書に掲載されている物語・説明・意見ジャンルのテクストをランダムに抽出し、上記調査対象のテクストに付随する既存の発問課題が、GBRIのジャンルの知識、すなわちテクストジャンルの社会的目的 (social purpose)、ステージ (typical stages, organization/structure)、言語的特徴 (language features)、言語使用域 (register) のうち活動領域/話題 (field)、役割関係/書き手・読み手 (tenor)、伝達様式 (mode)観点から、ジャンルに正対しているか否かを判定した。また、判定の際、①当該テクストで問われるべきジャンルの知識は十分に問われているか、②他に問われるべき問いはないか検討した。不十分な場合には追加課題を作成することとした。これに伴い、研究協力者として県立高校の教員に協力を依頼し、高校1年生の授業にて実際に本研究で作成した追加課題を「ジャンル正対課題」として実施してもらった。これらの調査結果は全国英語教育学会第47回北海道研究大会にて口頭発表し、一連の研究成果は中部地区英語教育学会紀要52に纏めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究協力者の協力を得て、県立高校に実際にジャンル正対課題を用いて授業を複数回行うことができた。コロナ渦であったため、研究協力の要請に協力者とその生徒が対応可能かどうか心配されたが、滞りなく実施することができたために、本研究は現在おおむね順調に進行しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度の研究成果を踏まえて、今後の研究としてはジャンル準拠リーディング指導の要となる、教科書テクストがジャンルのプロトタイプをなしているかについて、高校教科書「英語コミュニケーションⅠ」調査する予定である。調査対象の教科書テクストがジャンルのプロとタイプでない場合には、教科書テクストがメンターテクストとなるには何が必要かを明らかにし、可能であれば改作を提案する。これに続いて、研究協力者の授業にて再び、改作テクストとジャンル正対課題を実施してもう計画である。
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Causes of Carryover |
新型コロナ渦での研究にて、当初予定いた学会等の参加や研究協力者の勤務校へ出向き、長研究授業などを行うことができなかったためこれらの研究計画を次年度にて再度計画し、実施することとした。
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Research Products
(5 results)