2023 Fiscal Year Research-status Report
大学と地域の連携による学芸員養成と博物館運営に関する実践的研究
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22K01016
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Research Institution | Wayo Women's University |
Principal Investigator |
小野 真嗣 和洋女子大学, 人文学部, 准教授 (20584444)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 地域博物館 / 地域社会 / 生涯学習 / 文化遺産 / 実践教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は本研究の2年目にあたる年度であったが、COVID-19の影響が残るなかで開始した本研究のスタート段階での遅れを取り戻せたとは言えない状況にある。 「研究実施計画」では、2023年度は研究の[発展]段階であり、博物館・文化財保護活動に関する学習会の継続、学生による現地調査と協働活動の実施、昭和村及び近隣自治体の小・中学校,高等学校への出前講座の実施、小・中学生を対象とした博物館課外体験(プレ学芸員)の実施を行う予定であったが、学生による現地調査は2023年度に開始したばかりであり、まだ次の段階にすすむ以前である。また、その他の事業についても、対象地域の本研究窓口であった昭和村教育委員会の担当者変更により、いままで実施してきた研究の継続以前に本研究への理解を求めることから始めなくてはならない状況となっている。 一方で、授業内外での学生の地域学習やワークショップの準備に関しては、着々と進行しており、学生と地域住民とのワークショップは研究対象地以外でも数回実施している。今後については、従来通り対象地域での研究を遂行しつつ、対象地域が遠隔地であり、容易に行き来することが出来ない点も考慮し、対象地域の拡大も視野にいれた研究実施をしていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要にも記述したように、COVID-19の影響が多く残っていた2022年度の研究スタートでの躓きや、対象地域担当者との応対などの問題が発生している。
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Strategy for Future Research Activity |
学生の地域学習や地域住民とのワークショップに関する準備・研究は着実に進められており、研究の遅れを取り戻すことは可能だと考える。そのための方策として、遠隔地である対象地域以外の地域も研究対象地域に組み込み、研究を遂行することも考慮にいれている。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた最大の理由は、研究初年度である2022年度にCOVID-19の影響により研究スタートが遅れてしまったこと及び学生が参加した形での現地調査を実施できなかった点が大きい。 次年次使用額の大半は2022年度に使用できなかったものであり、2024年度および2025年度に有効な形で使用することにしたい。
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