2023 Fiscal Year Research-status Report
食肉処理場の合理化とリスクマネジメントに注目した食肉供給再編に関する地理学的研究
Project/Area Number |
22K01046
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
淡野 寧彦 愛媛大学, 社会共創学部, 准教授 (10591951)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 食肉処理場 / 畜産業 |
Outline of Annual Research Achievements |
食肉処理場の稼働や効率化、社会的認識の向上などに関する情報収集や分析を継続実施した。全国的な動向を専門誌などをもとに概観するとともに、具体事例として鹿児島県を対象とした現地調査を実施した。 現場では、とくにコロナ禍においては、感染者や農耕接触者が多数発生した際に、食肉処理の継続を最優先した対応を取るなど、これまでに培われた技術を生かしつつ、即応的なオペレーションが展開されていた。一方、コロナ禍以前より、食肉処理場の設備老朽化や人手不足などの問題が存在したが、こうした問題の解決は依然として容易ではなく、今後の稼働上の最大の懸念事項となっていることも明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地調査はもとより、遠隔同期式での聞き取り調査の実施も可能となりつつあり、情報収集手段の多様化や効率化に結び付いた。こうした手法をさらに推し進めつつ、詳細な情報を入手しながら調査手法の簡略化も実現するとともに、得られた情報の分析も今後進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
食肉処理場の現況や現在の問題点、今後の展望などについて、現地調査を増やすことで具体事例の収集を進める。また、これまでに得られた情報の分析も進め、学会発表や論文執筆へつなげる。
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Causes of Carryover |
研究対象地域等での情報収集において、必ずしも現地を訪問しての調査を行わなくても、遠隔同期式での聞き取り調査を実施することができるようになったため、島嶼の予定よりも旅費支出が少なかった。ただし、今年度からはさらに個別事例の調査が増加することが見込まれるため、現地訪問のための旅費として活用予定である。
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