2022 Fiscal Year Research-status Report
Economic Study on Residential and Industrial Location and Welfare Level: the Effects of Infectious Diseases and Disasters
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22K01500
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Research Institution | Takasaki City University of Economics |
Principal Investigator |
米本 清 高崎経済大学, 地域政策学部, 准教授 (10462631)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 感染症 / 人流 / 人口移動 / 参照点依存性 |
Outline of Annual Research Achievements |
ほぼ計画にしたがって、人口・経済活動に関する小地域データなどの収集を進めた。 さらに、新型コロナ禍が一段落し公的な感染者数データの収集・公表状況に変化がみられてきたことから、関東地方の都県を中心に、この年度時点で公表されているデータの取得と整理・分析に努めた。 結果として、主として感染症の影響に関わる基礎的な実証結果が得られため、これを国内学会にて「新型コロナウイルス感染症の拡大過程と都市の脆弱性:関東周辺のデータによる検証」と題して発表した。 この報告においては市区町村ごとの感染者数データ(一週間ごと)を用いて、その都市規模との関係や拡大過程を示し考察を行った結果、大都市や(連続性のある)大都市圏の感染症に対する脆弱性が数値的に示された。また拡大の速度に関しても推定値が得られ、人流の影響が示された。 この分析の進行の時期は限定的なデータ公表の時期とちょうど重なったことで都市の脆弱性に関する研究において資料的にも貴重なデータ収集・整理と分析ができたものと考えている。また結果的に都市はその規模が大きくなるにつれて明らかに感染症に関しては脆弱であることが示されたことから、本研究の目的に沿った議論が進められたと思われる。 なお同時に、理論的なプロトタイプモデルの作成も進めることができ、後の年度で応用予定であった「確率的・心理的側面」に関しても参照点依存型効用関数の設定などの部分で早期に拡張ができたため、これを含めて国内学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実績の概要に記したように、感染症関係のデータ取得・分析を急ぐ必要があったため、この部分の分析は計画より進んだ。また「確率的・心理的側面」の理論研究に関しても計画より早目に進んでいる。これらに労力を割いたため、他の一般的な人口・経済・災害関係のデータ収集や分析のペースはそれほど速くないが、できる限り計画通り進めようとしている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目の計画を念頭において、人口・経済・災害関係のデータ収集や分析をより加速し、本研究の目的に沿った総合的な実証分析とモデルの完成を目指す。 新型コロナ禍の状況が大きく変化しつつあるので、これに対応するとともに、より一般的な災害関係の分析にも力点を置いていきたい。
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Causes of Carryover |
研究実績の概要などに記したように、一般のデータ収集・分析より感染症関連のデータ収集・分析を優先したが、後者の収集・分析方法は若干異なるため、この年度の使用額は少なめとなった。 また、申し込みをしていた学会での報告が一件、校務のためできなくなったため、旅費が1日分少なくなった。 次年度以降、当初計画のデータ収集を進め、当該分の学会報告も行うことで支出をしていきたい。
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