2022 Fiscal Year Research-status Report
Exploring the feasibility of 'servitization of technology' taking into account internal carbon pricing.
Project/Area Number |
22K01742
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石田 修一 東北大学, 工学研究科, 教授 (00326539)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 俊彦 東北大学, 工学研究科, 教授 (20260416)
長野 寛之 兵庫県立大学, 産学連携・研究推進機構, コーディネーター (60720737)
上西 啓介 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (80223478)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 技術のサービス化 / ボーングローバル / エフェクチュエーション |
Outline of Annual Research Achievements |
当初は、インターナルカーボンプライシングに関する文献やモデリングを行う予定であったが、インターナルカーボンプライシングに関連した事例が少なかったので、まずは技術のサービス化についてを先行して検討した。そのために制度、国際化、スタートアップの観点からいくつかの実証研究を行った。まず制度の側面からはアンチダンピングの事例を取り上げ、衰退産業について分析した。衰退産業においてはコストセービングが強調される傾向があるため、インターナルカーボンプライシングに関連した技術のサービス化を捉えるのに最適と考えられた。また国際化については、ボーングローバルと外資系企業の日本法人における親会社と子会社関係を取り上げ技術のサービス化についての理解を深めた。KIBSなどの事業創造に関連した側面的支援がインターナルカーボンプライシングを考慮するうえでどのような効果を及ぼすかといった観点で最適であった。一方、スタートアップについてはアーリーステージに焦点を当て、特にエフェクチュエーションと人事政策について実証研究を行った。また論文や研究発表として成果になっていないが、組織内ネットワークのモデリングにも着手しており、一定の成果を上げている。技術の不連続点を見出すとともに、不連続点の近傍における研究開発の取り組みにおいてインターナルカーボンプライシングを考慮したモデルへと昇華できるのかといった観点について議論を深めることができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
インターナルカーボンプライシングに関連したモデルや仮説を初年度から本格的に実施する予定であったが、思いのほか当該事例の入手に苦労しているため、技術のサービス化についての実証研究を先行して進めることができたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
当面は技術のサービス化についての内容を深めることを先行するとともに、インターナルカーボンプライシングに関連した事例が集まった段階で両者をうまく合流させようと考えている。
|
Causes of Carryover |
アルバイトを使用するような調査が発生しなかったため人件費は0となった。
|