2023 Fiscal Year Research-status Report
チェーン小売企業の出店戦略と店舗成果に関する実証研究
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22K01771
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
西川 みな美 帝京大学, 経済学部, 助教 (60846260)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 小売企業 / 出店戦略 / 店舗成果 / 流通 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度においては、チェーン小売企業の出店戦略の1つである「ドミナント出店」と「店舗成果」関係を明らかにするべく、2つの実証研究が行われた。 第1に、チェーン小売企業におけるドミナント出店が各店舗の売上に対して及ぼす影響を実証的に検討した。 主な知見として、 総合スー パー 13 社・1,423店舗を対象に分析したところ、在庫回転率が低い企業の場合には、各地域でのカニバリゼー ションに考慮して過剰な店舗数の増加を避けながらも、 出店する地域数を絞り込む、という「集中と分散のバランス」が重要であることが示唆された。 第2に、店舗レベルのマーケティング成果に及ぼす影響を解明する試論として、 ドミナント出店が、店舗レベルの小売ミックスに対する評価と顧客満足度に及ぼす影響について探索的分析を行った。分析の結果、食品や日用品を主とするスーパーマーケット業態においては、①経済性、鮮度。品質、快楽性の評価が高いほど、満足度が高まること、② ところが、ドミナント出店は、これらの評価に必ずしも貢献しておらず、むしろ経済性と品揃えの評価を低下させうることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画では、企業へのアンケート調査を実施する予定であったが、その事前準備として研究課題を明確にするための二次データを用いた探索的分析を行う必要が生じたため、研究計画を修正した。また、この分析に想定よりも時間を要したため、アンケート調査は次年度に実施することを予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度実施した分析結果を踏まえ、出店戦略の有効性を吟味するためのアンケート調査を実施する。特に、ドミナント出店による地域適応を通じた顧客満足の形成メカニズムという問題に焦点をあて、地域性を加味した尺度を開発し調査を行う。
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Causes of Carryover |
2023年度に実施する予定であったアンケート調査を次年度に持ち越したため。
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