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2022 Fiscal Year Research-status Report

The Survey of Beauty Pageant in Neoliberal era: Exploration of new gender and sexuality theory

Research Project

Project/Area Number 22K01886
Research InstitutionJapan Women's University

Principal Investigator

高橋 幸  日本女子大学, 人間社会学部, 研究員 (90865180)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木村 絵里子  日本女子大学, 人間社会学部, 助教 (60710407)
久保田 裕之  日本大学, 文理学部, 教授 (40585808)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2027-03-31
Keywordsポストフェミニズム / ジェンダー / セクシュアリティ / ルッキズム / ミスコンテスト / 性別らしさ規範
Outline of Annual Research Achievements

2022年度は、大きく二つの調査を進めた。一つは日本全国47の都道府県と1,741の市区町でのミスコンテスト開催状況を調査するための地方自治体ミスコンテスト調査である。これは、当初の研究計画書提出時には計画していなかったものであるが、ミスコンテストの調査を進めた結果、現在日本においてどの程度ミスコンテストが開催されているのかの実数を把握している統計データが存在していないことが明らかになった。1989年に堺市女性団体連絡協議会が実施した全国地方自治体のミスコン開催状況に関する質問紙調査が唯一の統計データであることから、この調査の継続調査という形で、コロナ禍直前の2019年時におけるミスコン開催状況を尋ねる質問票調査を実施した。
まず、かつて堺市女性団体連絡協議会でミスコン調査を実施した山口典子さん(現堺市議会議員)を訪問し、当時の調査に関する聞き取り調査を行った(2022年7月)。それと同時並行的に、2022年5月から、実査を担当するJCB総研の調査担当者との打ち合わせを開始し、6月から10月まで質問票の作成のための議論を共同研究者と重ねた。2023年1月に質問票を全国の自治体に配布し回答を得た。回収率が20%後半程度と低いため、今後一度回答催促の文書を送付し、回答率を高める予定である。
二つ目は、計画書内で「【調査2】ミスコンの制度的構造の把握(運営学生団体へのインタビュー調査・資料調査」として提示していた調査である。首都圏の二つの大学のミスコン運営学生団体に接触し、聞き取り調査を通じて情報提供を得た。同団体が主催しているミスコンテストを再考するというイベント(情報漏洩防止のため、具体的な名称はここでは伏せる)に研究代表者自身が登壇し、情報交換も行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2022年度は「地方自治体におけるミス・コンテスト開催状況についての調査(全数調査)」を実施したが、既述のようにこれは当初の研究計画書提出時には計画していなかったものである。ミスコンテストの資料調査を進めた結果、現在日本においてどの程度ミスコンテストが開催されているのかの実数を把握している統計データが存在していないことが明らかになり、客観的な統計データの必要性が共同研究者との議論や他の社会学者との研究会での議論の中で強く認識されたため、本調査を行った。
また、「【調査2】ミスコンの制度的構造の把握(運営学生団体へのインタビュー調査・資料調査」は順調に進めることができ、コロナ禍による大学祭の中断やミスコンテストというイベントの中断が、2022年度に「ミスコン」とは異なる新しいコンテスト形式の試みや模索を加速したという実情に関する、学生団体内部での議論を聞き取ることができた。

Strategy for Future Research Activity

今年度以降は、2022年度に実施した「地方自治体におけるミス・コンテスト開催状況についての調査(全数調査)」データの整理、分析、公表(学会発表、新聞記事等での一般向け公表)、学術論文の執筆を進める。具体的には、2023年9月の国際ジェンダー学会でのデータ分析結果の発表とそこでのコメントを踏まえた学術論文執筆を計画している。
また、この統計データを踏まえたうえで、計画書内で「【調査1】ミスコン出場者へのインタビュー調査」として提示していたミスコン出場者への質的調査を進めていく。加えて、引き続き【3(理論研究)】も進め、学術論文および論文集の出版に向けた執筆を進めていく予定である。

Causes of Carryover

研究資料・文献費用の調整を行ったため。調整額である198円は、翌年度の物品費としておもに資料収集の費用に充てる予定である。

Remarks

朝日新聞出版, 2022, 『大学ランキング2023(AERAムック)』「特集大学とジェンダー「続けたい」「やめるべきだ」大学ミスコンの今」pp.54-57において高橋幸が取材を受けコメントを寄稿/読売新聞, 2022年9月6日夕刊, 「大学ミスコン 脱「見た目」」に高橋幸がコメント/その他、慶應塾生新聞, 2022,「《ミスコンを問う》第1回, 第2回」に高橋幸がコメント等。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Journal Article (2 results) (of which Open Access: 2 results)

  • [Journal Article] 「日本はジェンダーギャップ指数で先進国最下位」の“本当の 意味2022

    • Author(s)
      高橋幸
    • Journal Title

      文春オンライン(https://bunshun.jp/articles/-/56491  )

      Volume: - Pages: -

    • Open Access
  • [Journal Article] 女性経営者が多い企業の株価が上がる? 世界“経済”フォーラムがジェンダーギャップを調査する理由とその「落とし穴」2022

    • Author(s)
      高橋幸
    • Journal Title

      文春オンライン( https://bunshun.jp/articles/-/56492 )

      Volume: - Pages: -

    • Open Access

URL: 

Published: 2023-12-25  

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