2023 Fiscal Year Research-status Report
国際結婚女性の文化戦略-ホームとしての日本食選択とジェンダー/エスニシティの交差
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22K01888
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Research Institution | Musashi University |
Principal Investigator |
中西 祐子 武蔵大学, 社会学部, 教授 (90282904)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 国際移住 / 国際結婚 / 夫婦の権力構造 / 食文化 / エスニックフード / 家族 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は以下の活動を行った。 (1)①フェミニズム・ジェンダーの社会学、男性学、②エスニシティの社会学、③国際結婚・国際移動、④夫婦の権力構造・家族社会学に関する文献・資料を収集している。特に日米のエスニシティ研究、ジェンダーの社会学、日系研究の文献を中心に資料を収集した。 (2)次年度に予定している国際結婚カップルの調査の実施を目指して、先行調査となる二次利用可能な既存の調査データの探索を始めた。 (3)アメリカ社会学会大会、日本社会学会大会に参加した際に、国際移住とジェンダー研究、家族関係の社会学に関する先行研究の知見を収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当該領域における理論や先行研究の収集、過去の調査データなどの確認に予定より時間がかかってしまっている。2024年度には調査項目を確定するとともに、現地のフィールドワークを実施し、調査協力者を探すとともに、国際結婚カップルの調査の実施を目指す。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、次の作業を実施する予定である。 (1)①食の社会学、②フェミニズム・ジェンダーの社会学、③エスニシティの社会学、④国際結婚・国際移動、⑤夫婦の権力構造・家族社会学に関する文献・資料を引き続き収集し、先行研究を整理をする。 (2)①日本国内の夫婦の権力構造や意思決定について日本国内で利用できる大規模調査のデータを取得して、二次分析を行う②日本在住の国際移住者、国際結婚夫婦の権力構造や意思決定についての調査データを探し、二次分析を行う。 (3)北米における、日本食の文化的普及状況を、現地に渡航してフィールドワークや資料を収集することで確認する (4)アメリカ在住の国際結婚夫婦に対するWeb上での質問紙調査を実施する。現地のエスニックメディアやソーシャルメディア、知人ネットワークを通じて協力者を募る。
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Causes of Carryover |
「食の社会学」や「夫婦の権力構造」については、研究代表者が新しく取り組んでいる研究課題であることもあり、先行研究、資料の収集先の探索や、二次分析できるデータの探索に予定より時間がかかってしまっている。そのため、先行研究収集後に開始を企画していた現地調査の開始が遅れてしまい、資料収集のための費用や、現地調査に関連したフィールドワーク費用分の支出が予定より少なくなってしまった。 (計画) 2024年度に現地出張を企画したり、zoom等の遠隔会議ツールなどを積極的に活用して調査協力者を募り、遅れを取り戻す計画でいる。
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