2022 Fiscal Year Research-status Report
The Memory and Reconciliation of The Korean War
Project/Area Number |
22K01893
|
Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
崔 銀姫 佛教大学, 社会学部, 教授 (30364277)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 朝鮮戦争 / メディア / 東アジア / 思想 / 日本 |
Outline of Annual Research Achievements |
【出版】崔銀姫編著『東アジアと朝鮮戦争七〇年:メディア・思想・日本』(明石書店、2022年、執筆者名:崔銀姫(編著)、崔他11名:土屋礼子、真鍋祐子、東村岳史、根津朝彦、鄭 根埴、南 基正、金 聖敬、趙 新利、吉本秀子、丁 智恵、小野寺研太)[刊行内容]朝鮮戦争と朝鮮戦争七〇年を軸足としながら、韓国や北朝鮮、中国、アメリカの国際動向、そして沖縄、ジャーナリズム、帰国事業、在日コリアン、ローカル、イデオロギー、市民、知識人といったテーマの論考(論文:9編と論点:3点)をまとめた。[編集者による紹介文]朝鮮戦争は、「朝鮮の戦争」ではなかった――。米ソによる冷戦構造を背景に毛沢東ら共産党政権として誕生した中国の参戦によって、次第に東西両陣営を巡るイデオロギー戦へと変貌していく。アジア・太平洋戦争の敗戦から5年、いまだGHQによる占領下にあった日本は、この戦争にどう加担したか。また、朝鮮戦争により戦後日本、そして東アジアはいかなる変容を遂げることになったのか? 東アジアという巨視的な視点から、あるいは日本のローカルから、国内政治とやジャーナリズムの動き、知識人としての文学者らの応答、そして右翼活動や朝鮮半島への帰国事業といった同時代的なコンテクストをもとに様々な視点から朝鮮戦争をまなざす、朝鮮戦争七〇年目にして日本初の画期的論集。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・研究目標とした二つの研究テーマの中の一つである「朝鮮戦争七〇年」に関する研究成果として出版ができたため(刊行:2022年12月)。 ・さらにもう一つの研究テーマについて、現在研究に取り組んでおり、おおむね順調に進展しているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
・研究会や学会で、研究成果について発表(中間報告)を重ねることで、研究内容を深める。 ・研究期間中に最終結果の成果が報告できるように、スケジュールを確かめながら誠実に進める。
|
Causes of Carryover |
・朝鮮戦争をテーマとする小説の作家兼大学教授の李昌来(Chang-rae LEE)の聞き取り調査のためのアメリカ訪問(Stanford University)の経費として充当する計画である。 ・現在執筆中の論文の内容に関する調査のために朝鮮半島のDMZ地域を訪問する計画であるので、当該出張の費用として使用する計画である。
|
Research Products
(2 results)