2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K02042
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
長沼 洋一 東海大学, 健康学部, 講師 (60558881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 賀奈子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (50551850)
長沼 葉月 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (90423821)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 学生支援 / 生活困窮学生 / キャンパスソーシャルワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、生活に困窮する大学生がどのような支援ニーズを抱えているかを明らかにし、どのような支援体制を整えればよいかを明らかにすることを目的とする。そのために2022年度は①経済的に困窮していた大学生(卒業生を含む)が直面していた多様な生活課題を明らかにするための事例調査、②全国の大学の学生支援部署に対して生活に困窮する大学生への支援の実態に関する質問紙調査に取り組んだ。 ①の大学生調査については、研究倫理審査の承認は得ており、調査協力者への依頼を得ている段階である。 ②については全国の大学を対象とするオンライン質問紙調査を実施した。調査時期が予定より遅れ、実施時期は年度末となった。調査対象は全国の大学であり文科省の「大学一覧」より住所情報の得られた805か所に依頼状を発送した。依頼状にオンラインフォームのURLとQRコードを記載し、依頼状に付された研究の趣旨に同意が得られた場合に任意で回答を求めた。オンラインフォームにアクセスされた180件のうち同意が得られたのは161件であった(161/805=19.9%)。以前に研究代表者が行った同様の調査では752大学中436か所(58.0%)からの回答があったため、前回調査からは大幅に回収率が低下しており、オンライン調査にあわせた調査方法の工夫が今後必要であると考えられた。データは詳細な分析中であるが、コロナ禍が始まった2020年度には多彩な困窮学生支援策が展開されていたが、2022年度には規模が縮小していること、また国が設けた「緊急小口資金」のような福祉制度はあまり紹介されていないという結果が見られている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
①の大学生調査については、研究者の想定外の家庭の事情により、調査の進捗がやや遅れ気味ではあるが、調査は継続中であるため、大きな遅れなく実施はできそうである。 ②全国大学調査に関しては調査の実施時期が年度末にずれ込んだため、分析が十分に進んでいない。調査そのものは終わっているため、分析等を急ぎ、当初の計画通り秋の学会等にて発表する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
①の生活困窮大学生を対象とする調査については、引き続き調査協力者へのインタビューを進め、インタビュー結果の分析を進める予定である。 ②の全国の大学を対象とする調査については、今後分析を急ぎ、2023年度中に結果を学会等で報告する予定である。 当初の研究計画で予定されていた、生活困窮学生への手厚い支援を行っている大学のキャンパスソーシャルワーカーらに対する詳細な聞き取り調査については、②の分析結果に基づいて着手する予定であるため、半年から1年程度の遅れが見込まれる。本年度中に研究計画を取りまとめ、研究倫理審査を受ける予定である。
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Causes of Carryover |
全国大学調査を、調査時期の関係でオンライン調査方式に変更したため、アンケート調査の郵送費用及び調査票印刷費、およびデータ入力費に係る委託予定部分が減額った。 また調査事務にかかる事務補佐員の雇用を予定していたが、予定者との調整がつかず雇用に至らなかった。 事務を含め研究者自らが実施している状況が研究の進捗の遅れにつながっていると考えられるため、早急に事務補佐員を雇用し、研究者が調査データの分析に専念できる時間を捻出する予定である。
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Research Products
(1 results)