2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of the Work Life Balance Scale New Normal Version using participatory action research
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22K02066
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
谷村 厚子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (70315761)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 当事者参加型研究 / New Normal / ワークライフバランス尺度 / 作業療法 / 精神保健 / 地域 / 人間作業モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、COVID-19下の New Normal な社会で適用可能となるように、当事者参加型アクションリサーチの手法を用いて現状の問題を共有し、健康関連尺度の選択に関する合意に基づく指針であるCOSMIN(COnsensus-based Standards for the selection of health Measurement INstruments)に準拠した研究デザインで、研究代表者が先行研究で開発したワークライフバランス尺度を改訂した New Normal 版の妥当性・信頼性・適合度を検討することを目的とする。 当該年度は、国内3地域の地域活動支援センター、就労継続支援B型事業所、精神科デイケアや外来を利用する精神障害のある当事者を対象にソフトシステム方法論(Soft Systems Methodology: SSM)を利用したグループワークを実施し、最終的にはNew Normal 版のワークライフバランス尺度の質問項目案を作成する予定だったが、研究フィールドにおいてコロナの影響がまだ落ち着いていなかったため、前段階として1事業所1グループによるSSMを実施した。その結果、「1日の中でリラックスをする時間をもつ」「余裕を持った行動を意識して気持ちを安心させる」「好きなことをしてストレスを発散する」などの暫定的な9つの項目案が得られ,COVID-19前と変わったところと変わらないところについて次第に見通しがついてきた。今後は、引き続きSSMを利用したグループワークの実施と次の段階のnominal group techniquesを実施し、その結果を検討することが有用だと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究フィールドにおいてコロナの影響がまだ落ち着いていなかったため、研究進捗に遅れが生じた。しかし、1事業所でSSMが実施でき、7名の対象者の協力により暫定的な項目案が得られた。また、現段階のCOVID-19前と変わったところと変わらないところの見通しがつき、次年度以降のSSMを用いたグループワークとその後のnominal group techniquesの実施準備ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、昨年度に引き続き今年度に1か月・4回(6ステージ)のSSMを用いたグループワークを3グループとその後に3回のnominal group techniquesを3グループ実施する。COVID-19の感染状況を見極めながら、運営担当者と連絡を密にしつつ、上半期から実施する。次年度にNew Normal 版尺度の信頼性・妥当性・適合度の検討のための調査を実施する。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、研究フィールドにおいてコロナの影響がまだ落ち着いていなかったため、研究進捗に遅れが生じたためであるが、次年度以降の研究推進のためにはこれらが必要となる。 使用計画として、国内旅費に、R5年度:2近距離地方と1中距離地方のSSM6回とnominal group techniques3回実施分、さらに、R6年度:5近距離地方と1中距離地方の調査分を使用する。運営担当者の賃金に、R5年度:3名×3地方×6回分と他に3名×3地方×3回分、調査補助の賃金にR5年度:6名(施設)分、R6年度:9名(施設)分を使用する。対象者謝金に、R5年度:SSM等48名分調査78名分、R6年度:調査122名分を使用する。
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