2023 Fiscal Year Research-status Report
Age Friendly Citiesの展開に関する国際比較研究
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22K02069
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Research Institution | Niimi College |
Principal Investigator |
井上 祐介 新見公立大学, 健康科学部, 講師 (60735497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鄭 丞媛 新見公立大学, 健康科学部, 教授 (50553062)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | Age Friendly Cities / 高齢者 / 介護予防 / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
社会環境が高齢者の健康や幸福に影響を与えることがわかってきている.WHOは2007年に社会環境の改善のためのフレームワークとして,Age Friendly Cities:AFC(高齢者に優しいまち)を提唱した.これまでに欧州や米国,東アジアを中心に44か国,1,114市町村がAFCのネットワークに加盟している.しかし,AFCの具体的な取り組みの内容や有用な指標,AFCの推進が人々の行動や健康にどのような影響を与えているのかについて,国際的視点からの包括的な検討は十分に行われていない. そこで本研究では,AFCをより効果的に実施していくマネジメント方法の構築に向けたエビデンスを蓄積することをねらいとし,①欧州,米国,東アジアのAFCの取り組み内容や課題の解明,②AFCの8領域を構成する指標の全体像と有用な指標の提示,③社会環境への政策介入の効果の解明を目的とする. 2022年度は,AFCに関する先行・関連研究の検討を中心に行い,AFCに関する国内外の研究の動向およびAFCの取り組みの現況や課題の把握を中心に行ってきた.社会環境への政策介入の効果の検証については,データ提供の研究協力を得られた分について,データ分析に着手し,その研究成果の一部を学会で発表した. 2023年度は,前年度に引き続き,AFCに関する先行・関連研究の検討を行うとともに,A県内の複数の市町村を対象にした社会環境への政策介入の効果の検証を進め,その研究成果の一部を学会で発表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は社会環境への政策介入の効果の研究を進め,研究成果の一部を学会で発表したことから,おおむね順調に進展していると捉えている.
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度以降は,引き続き先行・関連研究のレビューの実施と,社会環境への政策介入の効果の検証を行うとともに,欧州,米国,東アジアのAFCの取り組み内容や課題の検討も進めていく予定である.
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大の影響で海外での現地調査を延期したため,次年度使用額が生じた.未実施の海外現地調査は,2024年度以降に実施する計画である.
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