2022 Fiscal Year Research-status Report
Exploration and application of food ingredients for prevention of thrombosis from diet; focusing on thrombo-readiness states
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22K02103
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
大藏 直樹 帝京大学, 薬学部, 准教授 (60349256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 雅彦 大阪医科薬科大学, 薬学部, 教授 (00278590)
大石 勝隆 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ長 (50338688)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 血栓準備状態 / 血栓症 / 機能性食品 |
Outline of Annual Research Achievements |
食生活の欧米化による糖尿病や肥満の増加、急速な高齢化により、我が国では心筋梗塞や脳梗塞、エコノミークラス症候群などのリスクが高い人は確実に増加している。血栓症は容易に血栓が出来る血栓準備状態を経て発症するため、血栓症の予防はいかにして血栓準備状態を回避するかが重要である。 本研究では、血栓準備状態を回避する可能性のある食品を対象に探索を行い、有効な食品や成分を見出すこと、そして、出血の危険性の少ない安全な食品成分を応用して、血栓症を予防する新規機能性食品開発につなげることが目的である。 本年度は血栓準備状態を評価するマウスモデルによる評価系の整備とin vitroの評価系を使った探索研究を中心に進めた。マウスモデルによる評価系については、肥満糖尿病モデルマウスやリポポリサッカライド(LPS)誘発炎症モデルマウスなどで初期のトロンビン生成(TG)の測定を行って血栓準備状態の評価に有効であるかどうか調べた。その結果、肥満糖尿病モデルマウスではTGの生成が亢進していることが分かった。次年度は、このマウスに候補食品成分を摂取させてTGの生成にどのように影響するのかをまずは調べる予定である。 また、これまでに我々は、黒酢や黒酢もろみ末中に抗血栓物質が含まれる可能性を示してきたことから、in vitroの評価系を使った探索研究については、これらの分画物中の活性物質の探索を進めている。本年度は、クロマトグラフィーで粗分画を行い、次年度にHPLCなどでさらに分画する準備を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
他は順調であるが、血栓準備状態モデルマウスの整備がやや遅れているため、この区分とした。
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Strategy for Future Research Activity |
血栓準備状態モデルマウスの整備を進め、in vitroの評価系とマウスでの評価を並行して進める。
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Causes of Carryover |
実験動物を使った実験の比重が少なかったため使用が予定より少なくて済んだ。その分は、再現性の検討などに有効利用したい。
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Research Products
(11 results)