2022 Fiscal Year Research-status Report
脂肪細胞機能制御因子を標的とした食品機能性成分によるメタボリック症候群予防の検討
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22K02106
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Research Institution | Kyushu University of Nursing and Social Welfare |
Principal Investigator |
徳冨 芳子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 教授 (90253723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳冨 直史 崇城大学, 薬学部, 教授 (30227582)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 機能性食品成分 / ポリフェノール / 肥満 / メタボリック症候群 / 脂肪細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
食品由来成分を用いた内臓脂肪型肥満の予防・改善方法の確立を目指して、脂肪細胞の分化・肥大化に影響する食品成分を探索し、その成分が脂肪細胞の機能制御に関わる因子に対しどのように影響しているか調べる目的で、研究を行なった。具体的には、マウス由来3T3-L1前駆脂肪細胞を用いて、各種ポリフェノール存在下で分化誘導刺激を行い、細胞内の脂肪蓄積量、細胞内へのグルコース取込みに及ぼす影響を比較検討した。その結果、柑橘類由来のベルガモチン、ケルセチンが細胞内の脂肪蓄積を抑制することが示された。脂肪細胞特異的因子であるアディポネクチン、レジスチン、腫瘍壊死因子(TNF)-αの誘導、さらには核内受容体PPAR(ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体)-γ、C/EBP(CCAATエンハンサー結合タンパク質)-αの関与について検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
教育に費やす時間がコロナ禍の影響を受け想定以上に増えたため、実験に費やす時間が当初の予定通りには確保できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度には研究協力者1名を雇用し、実験の時間を確保しつつ、学会参加等を活用して情報収集をさらに進める予定である。
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Causes of Carryover |
[理由] 実験に必要な試薬や実験用消耗品等として、今年度以前に購入したものの残量から使用したため、未使用額が発生した。 [使用計画] 次年度に実施する実験に必要な試薬、器具、データ解析用事務用品等の購入に使用する予定である。また、研究協力者に支払う人件費の支出にも充てる。
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