2023 Fiscal Year Research-status Report
A Study on the Index for the Life Continuation Focusing on the Intrinsic Ability of the Elderly Who Need Severe Nursing Care
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22K02186
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
片岡 妙子 高知県立大学, 社会福祉学部, 助教 (50783007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 弥生 愛知東邦大学, 人間健康学部, 教授 (60388072)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 重度要介護高齢者 / 内在的能力 / 生活 / 介護職 / ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、介護職が重度要介護高齢者の内在的能力をどのように見極め生かしながら補完するケアを実践しているのか、介護職はそれをどういった意識のもとに行っているのかを明らかにすることである。そのため、高齢者ケアの経験が豊富な調査対象者の選定について、研究分担者及び研究協力者と対象者を検討した。当初、四国内と関西方面の複数の施設を候補に挙げていたが、高齢者施設での新型コロナウイルス感染症への対応を考慮し、令和5年度は、調査対象施設を絞って調査を実施した。 本研究で着目するのは、重度要介護高齢者の内在的能力を見極め補完する介護職のケア実践であり、内在的能力とは“個人のあらゆる身体的、精神的能力をあわせたもの”である。調査結果から、介護職員が重度要介護高齢者に対して実践しているケアは対象者の意欲にアプローチする傾向が強くみられた。重要介護高齢者の身体的、精神的な特徴には食に関する弱りが一つのポイントであり、介護職員が高齢者の身体的能力の限界を感じながらも、柔軟に負担のないケアを実践していることが分析から明らかとなってきている。 令和6年度は、研究分担者とともに更にデータの整理分析を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
初年度、新型コロナウイルス感染症のため、施設での調査を行うことができず、2年目に調査を実施した。調査結果の分析と共に調査対象者を追加する予定であったが、継続した調査が実施できていない。 現在収集したデータの整理、分析と並行して、研究分担者と協議し、データが十分でないと判断した場合は調査を追加していく。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である令和6年度は、調査結果の分析をまとめ、結果を公表する予定で進めていく。
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Causes of Carryover |
令和5年度に調査を実施したが、対象施設が遠方ではなかったため旅費は計上しなかった。調査内容のテープ起こしについては、当初予定していた人数より少ないため、計画より低い金額となっている。令和6年度は、研究結果を発表するため、その旅費として計上している。
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