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2023 Fiscal Year Research-status Report

デューイ教育実践に基づく初等・高等教育と連続した中等教育カリキュラムの理論構築

Research Project

Project/Area Number 22K02201
Research InstitutionNagaoka University of Technology

Principal Investigator

伊藤 敦美  長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (80387315)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywordsデューイ実験学校 / カリキュラム / 授業形態 / レシテーション
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、ジョン・デューイが1896年に設立したシカゴ大学附属実験学校における中等教育カリキュラムの分析を行うことにより、デューイ中等教育構想を明らかにし、現在、我が国で進められている高大接続を実現する高等学校教育カリキュラムの理論枠組みを構築することを目的として進めている。2023年度は、デューイ実験学校における教育実践の特徴をより明確にするため、①デューイ実験学校が創設された19世紀後半のアメリカにおける授業形態についての検討、及び、②公立学校においてより現実的な教育実践を展開したフランシス・パーカー(Parker, F.W.)の教育実践についての検討を行った。①の研究においては、19世紀後半の都市の等級制学校では、与えられた時間割をこなす受動的な学習、等級ごとの機械的な集団化、短時間のレシテーションの繰り返しという画一的なカリキュラムと教育方法による教育が行われていたこと、同時期に広く教師教育に用いられてきた教科書に示されている教授事例は教師主導のレシテーションを固めるものであったことが明らかになった。②の研究においては、デューイはレシテーションを通して授業観の転換を図ろうとしたのに対して、パーカーはレシテーションを通して授業改善を図ろうとしていたことが明らかになった。①の研究成果については日本デューイ学会第66回研究大会において発表を行った。②の研究成果は学術論文にまとめた。しかしながら、資料上の制限により、年度当初に予定していた、デューイ実験学校において生活経験を重視した学習からどのように学習内容が分化(specialize)するのかについての検討は十分には実施することはできず、初等教育カリキュラムにおける中等教育カリキュラムとの連続性を明らかにするまでには至らなかった。次年度は、詳細な調査を行いながら、引き続き分析を進めていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

理由 年度当初の計画では、米国においてデューイ実験学校における中等教育段階の学習内容に関する資料及び学習評価に関する資料収集を実施する予定であった。 しかし、諸般の事情により資料収集を実施できなかったため、これまでに収集した資料の分析及びデジタル化された資料の収集・分析にとどまったことによる。

Strategy for Future Research Activity

米国における調査を実施する。また、インターネットによる文献収集、図書館を通じた複写 依頼を引き続き実施することにより研究を推進していく。2024年度は、デューイ実験学校における学習評価と中等教育段階の学習内容に関する資料を中心に収集・分析を行うことにより、初等教育カリキュラムと中等教育カリキュラムとの連続性を明らかにしたい。

Causes of Carryover

般の事情により、米国での調査が実施できなかったため、予定していた海外旅費の支出がなかったことによる。2024年度は、米国における調査及び文献複写、対面での国内学会への参加・発表を予定している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024 2023

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 19世紀後半のアメリカにおける授業形態2024

    • Author(s)
      伊藤 敦美
    • Journal Title

      長岡技術科学大学 教職課程年報

      Volume: 10 Pages: 54-61

  • [Presentation] デューイ実験学校におけるクラス授業の改革(3)ーシカゴ学院におけるレシテーションとの比較を通してー2023

    • Author(s)
      伊藤 敦美
    • Organizer
      日本デューイ学会 第66回研究大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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