2022 Fiscal Year Research-status Report
Women's body as environment of nursing foetus in 18th England midwifery
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22K02309
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
野々村 淑子 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (70301330)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 産科学 / 医学 / 産み育てる身体 / 子ども / 胎児 / 女の身体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、基盤研究(C)「18世紀英国救貧事業の貧困児の生命・健康への配慮にみる家族・性差規範の形成」(2019~2021)による研究の発展的な研究として計画されたものである。新型コロナウィルス感染拡大により、史料調査等が困難だったこともあり、当該研究は延長されている。そのため、本研究の着手、執行がさらに遅れてしまった。 また、共同研究による出版計画が浮上したため、厳密にいえば、延長分の研究と、本研究との研究課題上の整理、再編が必要となっている。もちろん、申請書に記載した研究計画を実行していくことには変わりはなく、今年度も本課題の究明に注力する予定である。 具体的には、医学が子どもを対象とした研究、実践が子ども史、家族史、教育史にもたらした状況、その経緯と結果を究明する共同研究学術書を計画(編著を担当)し、そのひとつの章として、「一八世紀イギリスの助産救貧をめぐる産み育てる身体の科学化:子どもの生命への配慮と女性産婆」を3月末に入稿し、現在校正中である(2023年7月出版予定)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上記の通り、延長分の基盤研究(C)の研究の遅れによるずれ込みが主な要因である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、近代公衆衛生制度の先駆とされる18世紀イギリスの無料診療所運動(dispensary movement)のなかで、訪問医療に携わった医者の活動記録(診療記録)から、医学知の子どもの生命、健康への関心と、それをとりまく人々の住まい方、生き方について解明する計画である。
これからの研究推進としては、医学知による子どもの生命、健康への配慮が救貧事業として推進されていく経緯について、医者、看護者、事業関係者、寄付者(篤志家)、行政、家族、住民といった多くの人々や組織、団体が、関与しネットワーク化していく様相を通して解明していくことを計画している。そのなかで、ある知が真理とされ、その知をもとに人々の生き方、育ち方、育て方等が規範化、正常化されていく経緯、そこで起きたことをみていく。 特に、出産に関わる事業に着目することによって、本研究課題を究明する。
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Causes of Carryover |
研究が遅れた理由の欄に記入の通り、延長分の基盤研究(C)の執行が、新型コロナウィルス感染拡大・防止理由等により、遅延し、本研究にずれ込んだため。
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