2022 Fiscal Year Research-status Report
デンマークの学力テストを支える学力観と評価観ー義務教育修了試験に焦点をあてて
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22K02327
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
市川 桂 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (60754546)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 評価 / 学力 / 教員 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、デンマークの学力観および評価観について(1)評価に対するマインドセット、(2)教授学習の方法と学習成果の測定方法としての学力テスト、(3)教員に求められる役割、の3つの観点から考察し明らかにすることである。 令和4年度においては、特に(1)のマインドセットのうち、デンマークにおける評価の捉え方や考え方が日本やアメリカとは大きく異なる背景について、歴史や哲学をひもとき、実践と結び付けて考察した。 教育新聞に寄稿した記事(「北欧の教育最前線:成績表が存在しないデンマークの多様なテスト」2021/7/3付)をもとに、『北欧の教育再発見』という書籍(明石書店、2023年4月刊行)を分担執筆するなど、成果発表を行うことができた。 初年度の終わりには国際学会に参加し、評価についてのディスカッションを世界中から集まった研究者と行うことで、知見を深めることもできた。今後は、デンマークの教員養成課程の教授陣(UCNのPer Munch教授、UCLのPoul Kristensen教授、VIAのErik Juul准教授)および国立評価機関担当者(Primary and lower secondary division部局のLise Nielsen氏)へのインタビュー調査や、National Agency for Education and QualityのDivision for National Tests and Exams部局のBirte Iversen氏にインタビューを実施し、資料を入手する計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響で研究期間を延長せざるを得なかった研究課題と並行して研究を行っていることによって、本研究に割ける時間が想定よりも少なくなったため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度に引き続いて、評価に対するマインドセットについて検討していくとともに、義務教育修了試験においてなぜ口頭試験やグループ試験が重視されているか明らかにしていく計画である。
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Causes of Carryover |
令和4年度は、コロナ禍の影響で研究期間が延長された研究課題に並行して取り組んでいるため、現地調査を実施できなかった。そのため、現地調査一回分の金額が次年度使用額として生じた。令和5年度は、現地調査を複数回実施する(5~6月に口頭試験の参与観察、9月に教員養成課程と口頭試験のテスト作成者のインタビュー調査)計画である。燃油量の高騰や円安の状況が継続して見込まれることから、当該助成金を加えることで現地調査を問題なく行える見通しである。
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Research Products
(3 results)