2022 Fiscal Year Research-status Report
高等学校における応援部の活動役割を通じた教育機能の展開及び集団文化の再生産
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22K02354
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Research Institution | Tokyo Future University |
Principal Investigator |
金塚 基 東京未来大学, モチベーション行動科学部, 准教授 (90460302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 智史 東京未来大学, モチベーション行動科学部, 講師 (70460300)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高等学校 / 応援活動 / 応援部 |
Outline of Annual Research Achievements |
東北地域における3校の高等学校応援部に訪問ヒアリングを実施し、現応援部員の応援活動内容およびそれに対するモチベーションのあり方について考察した。 一方、それら学校応援部のOBに対する訪問ヒアリング(3名)を実施し、現時点のみならず過去の応援活動内容およびそれに対するモチベーションのあり方についても考察した。 以上の成果から、高等等学校教育における応援団の役割活動に関する仮説を立てた上で、学校の応援団の応援活動に対するモチベーションを支えていると考えられる要因について、応援団の生徒を対象としたアンケート調査を実施した。 応援団生徒の個々のモチベーションのあり方に影響を与えていると考えられる動機づけの要因として、学校における生徒集団としてのアイデンティティの状態、さらに、学校のみならず地域を介在した「郷土」集団に対するアイデンティティのあり方を動機づけの要因と仮定した。そして、それらの要因について集団アイデンティティを測定するための尺度を用いたアンケート調査を作成し、8つの高等学校の応援団の高等学校生を対象として実施・回収した。 なお、上記は成果物として日本比較文化学会『比較文化研究』No.151(2023年4月30日刊行)に採録された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度の前半(とくに夏季)における新型コロナ再流行のため、研究出張の機会が制限された。これにより、関西地方の高等学校応援団の訪問機会を消失してしまった。また、高齢期の応援団OBの訪問機会も同様に減少していまったため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ流行での制約解消により、研究出張の機会の可能性も回復することが見込まれる。よって、高齢期の応援団OB訪問、関西圏の高等学校応援団の訪問機会を増加させることにより、関連データの収集・蓄積をはかるとともに、仮説の展開ならびにその実証方法についての検討と深めたい。
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Causes of Carryover |
新型コロナ流行により、ヒアリングによる研究出張の機会が減少したため、旅費ならびに必要となる物品購入の機会も減少したため。 次年度使用計画における旅費ならびに物品費の使用に供するものとする。
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Research Products
(3 results)