2023 Fiscal Year Research-status Report
An exploratory study on the impact of the spread of novel coronavirus infection on birth rate and parenting
Project/Area Number |
22K02378
|
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
池田 若葉 三重大学, 医学系研究科, 研究科内講師 (50453585)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 新型コロナウイルス感染症 / 出生率 / 子育て支援 / 少子化対策 / Grounded Theory Approach |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では新型コロナウイルス感染症拡大の事例に焦点を当て、日本における危機が出生率に及ぼす影響とその要因について子育て世代を対象にGrounded Theory Approach(質的研究・インタビュー調査)の手法により探索する。子育て世代が安心して出産できる社会経済的支援について検討することを目的とする。 まずは基礎知識を構築し今後の研究に発展させるため、国内外の文献を収集し、新型コロナウイルス感染症拡大が出生率に及ぼす影響とその要因について文献的検討を行った。その結果、新型コロナウイルス感染症拡大が出生率に正と負双方の影響を与えることが示され、また出生率の増減には性年齢や文化的な背景は勿論、身体的、心理的、経済的な要因が複雑に影響していることが示唆された。これらの結果に基づき論文執筆を進めた。本研究は、先行研究が不十分なこのテーマにおいて重要な知見を与えるとともに、エビデンスの創出に寄与することが期待できる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究における国内外の文献資料を整理し、内容の検討は完了している。しかし執筆中であるレビュー論文の推敲に時間を要し、今年度中の投稿には至らなかった。また所属の異動があり、それに伴う環境整備に時間を要し、研究の進捗に若干の遅れが生じた。現在進めているところである。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度着手したレビュー論文の執筆・投稿を共著者と連携し、できるだけすみやかに終えるようにする。進捗の遅れを取り戻すとともに、インタビュー調査の実施に向けて進めたい。得られた情報についてGrounded Theory Approachによる質的分析を行い、逐次速報形式で学術学会にて報告する。
|
Causes of Carryover |
本年度投稿に至らなかった学術論文の英文校正費と掲載料を次年度に支出する。次年度は調査協力機関でのインタビュー調査を予定しているため、対象者への謝金、調査にかかる郵送費及び交通費等が発生する。また収集したデータを保存するための記録用媒体をはじめとしたPC周辺機器、文房具類も必要である。さらに学術学会や学術論文で発表するための費用も必要である。
|