2023 Fiscal Year Research-status Report
保育現場における大人しい障害幼児の姿と保育者による支援の解明
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22K02404
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
真鍋 健 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10611197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
任 龍在 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10614604)
細川 かおり 千葉大学, 教育学部, 教授 (50259199)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 大人しい幼児 / 肢体不自由児 / 気持ちの揺れ動き / 情動調整 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、「行動面で目立ち、大人にそのニーズが認められやすい幼児」ではない幼児、つまり一見すると大人からは「おとなしい」と認識されやすい幼児の実態と保育者らによる支援の現状を明らかにすることを目的としている。 研究2年目の本年度では、本調査に向けた情報収集として実施したパイロットケースについての知見をまとめ、質問紙の作成・配布等を予定していたが、質問紙の実行は翌年度に実施することとした。パイロットケースにおいては、特に肢体不自由のある幼児を中心に事例をまとめていった。対象幼児-支援員との関係が近いことが多い、肢体不自由児においては、クラスの活動進行のスピードと本人の活動遂行のスピードとにギャップが生じやすい状況下で、幼児の気持ち(の揺れ動き)に寄り添う支援者の営みに影響が及んでいる可能性等が浮かび上がった。前年度の段階で、質問紙調査の内容について、①保育者が考える「おとなしい」という姿の詳細、②おとなしい幼児に対する援助の必要性などの内容を含めることとしていたが、事例検討の成果を踏まえ、改めて質問紙調査の方向性と具体的内容の検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
質問紙調査の実施が大幅に遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
固められた質問紙調査の方向性と具体的内容をもとに、質問紙の配布を行う予定である。追加のフィールド調査を進めるが、絞られた園での参与観察を行うか、複数園でのインタビューをメインとするかは、状況に応じて実施していく。
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Causes of Carryover |
質問紙の実施そのものに係る経費ならびに発表に伴う学会旅費等を繰り越しているため。
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