2023 Fiscal Year Research-status Report
効果的な児童発達支援には何が必要か:評価指標の開発と促進因子の抽出
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22K02410
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
中村 拓人 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (10828312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長山 洋史 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (00552697)
笹田 哲 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (80269513)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / 尺度開発 / 児童発達支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は, 児童発達支援の効果検証のための指標として「参加」を測定評価できる尺度を開発し, 児童発達支援利用児にとって効果的な支援につながる 因子を明らかにすることである. 本研究では, まず児童発達支援の代表的な利用児である自閉スペクトラム症(ASD)児の「参加」を測定できる尺度である「こどもの参加質問紙」を開発する. 次に, この尺度を用いて児童発達支援の利用児の「参加」を促進する要因とそれらの関係性を量的データと質的データを組み合わせた混合研究を用い検証する. 初年度である令和4年度は「こどもの参加質問紙」の開発と信頼性・妥当性の検証のためのデータ収集および分析を実施した. ASD児およびASD児の診断を持たな い神経発達症およびそのリスクのある児の養育者412名からデータを収集し, 現在データの分析を実施している. また, 「こどもの参加質問紙」の項目開発研究 が学術誌に採択され出版された. 2年目に当たる令和5年度は, 予定通り「こどもの参加質問紙」の開発と信頼性・妥当性の検証の結果について学会発表および論文投稿を実施した. 論文は現在査読中である. さらに, 7月より混合研究のデータ収集を開始し, 3月にデータ収集が完了した. 3年目にあたる令和6年度は, 現時点で混合研究のデータ分析進めており, 学会発表, 論文投稿を実施予定である. 令和7年度には, すべての研究結果を論文で出版することを目指してる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度は、予定通り自閉スペクトラム症の幼児の参加測定ツールの開発と信頼性・妥当性の検証を実施し、令和5年度に学術論文として国際誌に投稿し、現在は査読中である。また令和5年度に予定していたコホート研究および質的研究についても、予定どおりデータ収集が完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り令和5年3月にデータ収集は完了した。収集したデータは令和6年度中に分析を完了する予定である。研究成果の発表については、令和5度中に尺度開発に関する論文のアクセプトを目指していたが, 論文については現在査読中である。コホート研究については令和7年度までの論文のアクセプトを予定している。
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Causes of Carryover |
わずかな次年度使用額が生じたため、来年度に予定している学会発表にかかる費用に使用する予定である。
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