2023 Fiscal Year Research-status Report
早産低出生体重児の運動障害と生活習慣病予防に向けた運動指導・運動療法の開発
Project/Area Number |
22K02415
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
横山 美佐子 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (70439149)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田久保 憲行 順天堂大学, 医学部, 准教授 (20306583)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 低出生体重児 / 肥満度 / 新体力テスト / 体組成 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、5月に新型コロナウィルス感染症が5類に変更されたが、小学校の外部機関の受け入れが厳しく、既存の新体力テストおよび体組成データと出生時体重のデータから「低出生体重児の学童期における体格と運動能力の特性について」分析した。 【背景・目的】現在、少子化問題が広く知られているが、その一方で低出生体重児の出生率は増加している。低出生体重児の特徴として成人期の肥満や持久力の低下が報告されている。しかしながら、学童期における体格や肥満度、運動機能に関する報告は極めて少ない。そこで、本研究の目的は低出生体重児の学童期における体格や運動能力の特性を明らかにすることとした。 【方法】A小学校の6歳から12歳の児を対象とした。測定項目は身長、体重、肥満度及び新体力テストの各項目とし、年齢、性別毎に正規化したデータを用いた。また、出生時体重を聴取した。正出生体重児、低出生体重児および極低出生体重児の三群に分けて比較検討した。 【結果】極低出生体重児群(n=2)は、正出生体重児群(n=161)に比べ、身長、体重、新体力テストの項目は長座体前屈を除き低値を示し、肥満度は高値であった。低出生体重児群(n=7)は正出生体重児群に比べ、身長、体重、肥満度は低値を示したが、新体力テストは握力以外高値を示した。 【考察・結語】極低出生体重児は、出生時からの運動制限や環境要因の影響で学童期から肥満があり運動能力は低いと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2023年度は、5月に新型コロナウィルス感染症が5類に変更されたが、小学校の外部機関の受け入れが厳しく、データ収集ができなかった。 しかし、関係小学校との連絡を再開している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度から協力小学校との連携を再開または新規構築する予定である。現在、研究倫理委員会の申請準備中である。今年度から新体力テストのデータ収集と協力の得られた小学校での体組成測定および、出生時体重のアンケート調査を実施予定である。さらに、協力の得られた子どもに対して、血管内皮機能の測定や基礎代謝等の測定も実施予定である。
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Causes of Carryover |
2023年度は、新型コロナウィルス感染症の影響を受け、小学校でのデータ収集ができなかったため。 今後、測定補助者の雇用や学会参加のための旅費に使用予定である。
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