2022 Fiscal Year Research-status Report
幼児の感覚特性の理解と情報共有を目的とした映像を活用した就学支援プログラムの開発
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22K02417
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
星山 麻木 (柳沼麻木) 明星大学, 教育学部, 教授 (70304558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 沙和子 帝京大学, 教育学部, 助教 (90827437)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 感覚特性 / 視知覚 / 映像を活用した支援 / 就学支援プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は幼児の感覚特性の4象限(①低登録・②感覚探求・③感覚過敏・④感覚回避)の理解と情報共有を目的とした「映像を活用した就学支援プログラムの開発」を行うことである。 4歳児100名を対象にSP検査を実施し、保護者の協力を得て、要支援の幼児を抽出した。目的は先行研究で明らかになった5歳児の感覚特性に対する合理的配慮を参考に、4歳児から経年変化を検証し、的確な支援の在り方を探ることである。文書で同意の得られた保護者に対して、①SP検査の情報を共有した。②保護者と教員が対象児の日常生活の困難さについて話し合い、支援について協働で検証した。③それらの結果から支援のニーズと課題を明らかにした。④支援を実行し、感覚過敏に対する合理的配慮の効果を明らかにする。 4歳児から5歳児への経年変化を追うとともに映像を活用した就学支援プログラムの準備に入った。映像を活用した就学支援プログラム制作のため当事者と支援者を含めた撮影、インタビュー、音楽制作を行い、支援ニーズ啓発動画を行った。一連の成果より映像を活用した就学支援プログラムを試行し就学支援プログラムの評価・修正を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理由 第1にコロナ禍にも関わらずデーター回収率が高く100名の対象児からのデーターを得られた。その中でSP高値の児が抽出できた。 第2に保護者と教員それぞれから得たデーターの分析を行った。就学支援プログラムの検証に必要なインタビューを行うことができた。 第3に試行段階ではあるが当事者の子どもを対象とした支援ニーズ啓発動画の制作に入ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度の研究がコロナ禍のため延長していること、また対面実施のケース会議やインタビューに制限があったため、学会発表等を繰り越し小児保健学会で発表や投稿を行う予定である。今後の計画は以下の通りである。 (1)対象児に視知覚検査(WAIVS)を行い、感覚特性とSPとの関連性を明らかにする(2)一連の成果より映像を活用した就学支援プログラムを試行する(3)映像による就学支援プログラムの評価・修正を進め肯定的・否定的養育行動尺度(PNPS)によりプログラム効果を検証する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響により、海外での学会発表や資料収集などが出来なかったため、次年度に繰り越す必要性が生じたため。
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