2023 Fiscal Year Research-status Report
障害のある外国人幼児児童生徒の多感覚を活用した発達支援モデルの開発
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22K02436
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
高橋 眞琴 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (30706966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 淳一 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 特命教授 (00212035)
牛込 彰彦 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 教授 (80528331)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 外国人の子ども / 地域での学習支援 / 多感覚 / 教材 / 発達支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は,引き続き,新たな複数の外国人留学生の協力を得て,多感覚環境を体験した際に,複数の器材の中から多く用いられる器材の知見を得ることとした。その結果,手で直接触れて,感触をはっきり確認でき持ち運びが可能な小さな器材を用いていることが確認された。このような器材は,ストレス等の解消に一定,活用できるのではないかと推察された。新たに,外国人の子どもを含む多様な子どもが利用する地域の学習支援組織の協力を得て多感覚環境を体験した際の様子について,確認した。その場合,複数の器材の中から多く用いられる器材については,感触をはっきり確認でき持ち運びが可能な小さな器材や見立て遊びが可能な器材が選択される場合が多かった。また,これまでの研究上の知見をまとめて,英国のインクルーシブ教育で用いられる教材や日本でも活用可能な内容について,書籍で提案したところ、複数の教育機関で参照いただいている。オンラインによるセッションの英語での提示について,研究協力者と協議を行った。コミュニケーションの困難に対する心理的な支援として,2022年度に引き続き,体調面での不調を口頭で伝えにくい点も推察されることについて,2023年度は,身体の水分量減少により誘起される口渇反応及び水分量の恒常性に,脳内MnPOのGlu作動性神経の関与を示した。このMnPOのGlu作動性神経による調節において,水分量の減少によりNMDA受容体及びnon-NMDA受容体を介するGlu作動性神経の活動が飲水行動の引き金となり行動が開始し,水分量が保たれるとGlu作動性神経活動が減弱し口渇反応が停止する可能性を示唆した。これらの内容について,英語にて,海外の研究者も来訪する学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は,新型コロナウイルス感染症について,5類への移行による研究遂行上の変化があった。引き続き,外国人留学生の協力を得て実物の器材を用いて多感覚環境を体験することや,外国人の子どもを含む多様な子どもが利用する地域の学習支援組織の協力を得て研究を行うことができた。オンラインを用いた際の環境設定や所感,英語での提示について,研究協力者と協議を行うなど継続的に研究を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に引き続き, 外国人の子どもを含む多様な子どもが利用する地域の学習支援組織の協力を得る予定である。オンラインによるプログラムに関する研究も進めていく。また,外国人留学生の多くは,日本に在住する外国人の子どもの支援に関する研究関心が高いため,協働して情報収集を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
2023年度前期に,新型コロナウイルス感染症について,5類への移行による研究遂行上の変化があり,その後本格的に対面による研究実施になった。使用機器については,研究協力先での使用環境や研究協力者の特性による部分が大きいことや価格の上昇により購入に至らなかったが,最新機器に関する情報収集は行っているため,次年度以降,研究協力先にも相談の上,機器使用や購入について検討する予定である。
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