2022 Fiscal Year Research-status Report
前頭前野被刺激反応による依存症としての真のゲーム障害の特定および診断スコアの開発
Project/Area Number |
22K02447
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
呉 宗憲 東京医科大学, 医学部, 講師 (60420999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 岳 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70349512)
鈴木 慎二 東京医科大学, 医学部, 臨床研究医 (70617620)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ゲーム障害 / 神経発達症 / 不登校 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「長時間ゲーム使用者は、すべて依存症なのか」という学術的・本質的問いを核に、依存症としての生物学的特性を、客観的かつ定量性のある生理学的検査を用いた前頭前野の被刺激反応性から捉える手法を用いて真のゲーム障害の特定に挑戦するものである。簡易診断スコアの作成へ発展させることで、正確な対象に基づく研究を促進、効果的で効率的な裾野の広い臨床の実現へと寄与し、社会・国民に還元することを目的とする。 初年度は「長時間ゲーム使用+不登校」を暫定的ゲーム障害と仮定し、健常ボランティアとの差異の有無を明らかにすることを目標とした。各刺激に対する前頭前野のNIRSと脳波β帯域の反応パターンを主要評価項目、各種心理検査を副次評価項目とし、暫定的ゲーム障害と健常ボランティアを対象に実施予定であった。 しかしながらコロナ禍の影響により院内での実施が極めて困難な状況が打破されなかったため、調査設計に関する会議、関連病態(ゲーム障害・不登校・頭痛・睡眠・神経発達症)に関する学会・学術活動(シンポジウム・講演)に力を注いだ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響により院内での検査実施が極めて困難な状況であった
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Strategy for Future Research Activity |
社会通念的に被験者が最小限の制約のみで院内へ入れる状況になり次第、検査を実施する。まずは「長時間ゲーム使用+不登校」を暫定的ゲーム障害と仮定し、健常ボランティアとの差異の有無を明らかにすることを目標とした。各刺激(ゲーム、FAB: frontal assessment battery at bedside、CBT: cognitive bias task)に対する前頭前野のNIRSと脳波β帯域の反応パターンを主要評価項目、各種心理検査(ADHD-RS、PARS-TR、QTA30、STAIなど)を副次評価項目とし、暫定的ゲーム障害群(n=30)と健常ボランティア群(n=15)を対象とする予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響により計画に遅延が生じている。初年度実施予定だった内容が次年度へ繰り越されるため次年度使用額が生じた。
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Research Products
(14 results)