2024 Fiscal Year Annual Research Report
保育所における新型コロナウイルス感染症対策の現状と感染症対策チェックリストの開発
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22K02453
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| Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
向笠 京子 昭和女子大学, 人間社会学部, 准教授 (90761700)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥富 庸一 立正大学, 社会福祉学部, 教授 (00375445)
菅原 民枝 国立感染症研究所, 感染症疫学センター, 主任研究官 (30435713)
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| Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 保育所 / 保育士 / 新型コロナウイルス感染症 / 感染症対策 / 保育園サーベイランス / 年間保健計画 / 予防接種 / チェックリスト |
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、保育所における新型コロナウイルス感染症の感染症対策の現状を調査し、保育現場に即した感染症対策のチェックリストを作成した。 2022年度は、保育所の感染症対策の実態を把握することを目的とし、保育所の職員を対象に調査研究を行った。調査票を5,000名に配布し、そのうち得られた回答数は1,620部で全体での回収率は32.4%であった。 2023年度は、調査の結果を検討し、分析した。その結果、保育所の感染症対策、環境衛生、年間保健計画、ワクチンの接種状況、保育園サーベイランスなどの現状と実態が明らかになった。保育園サーベイランスの有用性を検証した研究では、保育園サーベイランスの実施によって、感染症に関して、保護者と共通理解や連携をすることや、感染症流行時に園児の状況を保健日誌に記録するなどの項目が、より積極的に行われていることが明らかになり、保育園サーベイランスは保育所の感染症対策に有用であると示唆された。保育所の職員の予防接種歴の実態について検討した研究では、麻しん、風しんの接種率が高いなど、年代別の接種率や未接種未罹患率が明らかになった。コロナ禍前とコロナ禍の感染症対策と園の体制について検討した研究では、コロナ禍では、感染症対策を強化し、体制を整えていることが明らかになり、感染症対策マニュアルや年間保健計画が有用であることが示唆された。 2023・2024年度は、調査結果をもとに講演会を行い、研究報告書を作成し、保育所にフィードバックを行った。2024年度は、研究成果の知見を踏まえ、保育現場で実践可能な感染症対策チェックリストを作成した。 保育所の感染症対策は、感染症流行時だけではなく平時から保育所内の感染症予防の対策をし、体制を整えることが重要である。保育者は、感染症予防に関する正しい知識や対応を身につけ、専門性をさらに高めることも必要であると考えられた。
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