2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K02482
|
Research Institution | Fukui National College of Technology |
Principal Investigator |
青木 宏樹 福井工業高等専門学校, 一般科目(自然系), 准教授 (90622564)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出村 慎一 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (20155485)
長澤 吉則 京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (40299780)
浮田 咲子 関東学院大学, 教育学部, 教授 (90461764)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 規定テンポ / 性差 / 動的バランス能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、児童の動的バランス能力を評価するための新規テスト(規定テンポステップテスト)の開発を目的としている。2023年度は、規定テンポステップテストの性差を検討した。対象者は小学生男子児童25名及び女子児童25名であった。彼らは、ステップ中の重心動揺を測定できる測定器(動的静的バランス測定システム:竹井機器工業社製)の上で、40bpm、60bpm、90bpm、及び120bpmのテンポに合わせてその場ステップを40秒間行った。各テンポにおいて複数回練習した後、ステップ中の重心動揺を1回測定した。評価変数は、単位時間軌跡長、実効値面積、X方向とY方向の平均位置、X方向とY方向の標準偏差とした。評価変数の性差を検討するために、対応のないt検定を行った。対応のないt検定の結果、60bpmの単位時間軌跡長、120bpmの単位時間軌跡長、実効値面積、Y方向の標準偏差において男児が女児よりも有意に大きい値であった。児童の規定テンポステップテストは速いテンポの一部の変数で性差が認められることが明らかにされた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、検討課題の一つである児童の規定テンポステップテストの試行間信頼性を検討することができた。引き続き2023年度は、児童の規定テンポステップテストの性差を検討することができ、期間内に検討する4課題の内、2つを達成できたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、まず、ステップテンポと重心動揺との関係を検討する。つまり、いかなるテンポの場合、重心動揺が大きく変動するかを明らかにする。その結果を踏まえて、児童の規定テンポステップテストの内的一貫性を検討する。テンポの異なる規定テンポステップテスト間の関係を検討する。また、体力レベルの高い青年の規定テンポステップテストを順次進めていく予定である。
|
Causes of Carryover |
研究代表者及び分担者の旅費の使用が当初の予定よりも大幅に少なくなったため。
|