2023 Fiscal Year Research-status Report
多様性の理解と尊重を目指した家族学習の日韓中比較研究
Project/Area Number |
22K02543
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
鄭 暁静 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (30774632)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 節子 千葉大学, 教育学部, 准教授 (50396264)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 家族学習 / 多様性 / 日中韓 / SDGs / 教育課程 / 教科書 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、類似した家族変動が表れている日韓中に着眼し、国際比較の手法を用いて、家族の多様性に関する授業実践を実施・比較分析することで、これからの家族学習に対する教育的示唆を得ることを目的としている。 2023年度は、①日韓の小学校家庭科における家族・家庭生活領域の学習内容を対象に、比較分析を行い、両国の共通点や相違点を明らかにした。その結果をまとめ、21th ARAHE Biennial International Congress 2023で発表を行った。②中国における家族に関する学習は、日韓の家庭科とは異なり、道徳教育の中で行われており「品徳と法治」という教科で扱われている。そこで、「品徳と法治」における家族の学習の扱いを明らかにした。今後、これまでに明らかになった日韓の家族に関する学習内容との比較分析を行う予定である。③その他、日韓中の子どもを対象に行ったプレ調査の分析結果をまとめ、論文投稿の準備をした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究を進め、成果を発表したりすることで研究計画に従って取り組むことができたと判断する。
|
Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、プレ調査の結果や日中韓の比較分析結果をまとめ、研究論文として投稿する予定である。その後、教員を対象にした聞き取り調査を実施し、これまでの研究成果を総合し、授業実践に向けた授業開発の準備を行う。
|
Causes of Carryover |
調査の分析では、テキストマイニングの無料ソフトを利用したり、関連資料の収集ではインターネットや知人を通して入手したりすることで、費用を抑えることができた。次年度以降、教員の聞き取り調査や国内外での学会発表、論文投稿等で費用を使用する予定である。
|