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2022 Fiscal Year Research-status Report

国語科におけるビジュアル・ツールを活用した「物語自己評価」に関する実践的研究

Research Project

Project/Area Number 22K02550
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

山本 茂喜  香川大学, 教育学部, 教授 (00182626)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords自己評価 / ビジュアル・ツール / 思考ツール / ストーリーマップ / 物語論 / ナラティブ / 授業デザイン / ナラトロジー
Outline of Annual Research Achievements

1,『思考ツール×物語論で国語の授業デザイン』(東洋館出版社,2022.7)を公刊した。これは小学校・中学校の文学教材について、思考ツールを活用して物語の仕組みに迫ることによって物語の読みを深めるというものである。その中に「第3章 授業デザインと振り返りの方法」として、物語の構造に基づく「ストーリーマップによる授業デザイン」としての「単元マップ」と「授業デザインマップ」の具体的な方法と実践例を述べた。また、「ストーリーマップによる学習の振り返り」として、「振り返りキャラクターマップ」と「振り返りストーリーマップ」について具体的なモデルを示すとともに実践例を示した。
2,「中学校国語科における思考ツールを活用した学びのデザインと振り返りの実践的研究」(2022年度香川大学学部・附属学校園教員合同研究大会,2023.3,附属高松中学校国語科・附属坂出中学校国語科と共同)を発表した。ここでは、主に単元マップと授業デザインマップを用いて授業計画を立案し、物語自己評価シートで振り返りを行う授業実践5本とそれに基づく考察を行った。取り上げた教科書教材は「故郷」「走れメロス」「トロッコ」「とべカモメ」「さんちき」である。
3,これらの研究成果は、これまで未開拓であったビジュアル・ツールを活用した国語科ナラティブ自己評価として意義を持つとともに、評価のみならず授業デザインへの寄与も期待できる点でも重要である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

国語教育におけるナラティブ・アプローチの構造と機能について原理的に考察するとともに、米国におけるナラティブ・エデュケーションに関する理論書・実践資料を、HPや教科書・テキスト類を含め広く調査し分析・検討、また主として英米におけるビジュアル・ツールの評価における活用について文献調査を行っている。特に、探究型学習における評価についての文献を収集・分析し、考察を行った。中途ではあるものの、順調に進んでいる。
さらに、自己評価のためのビジュアル・ツールの活用についてその原理と方法を明確化し、「単元マップ」と一体化した「物語自己評価」シートの開発を進め、附属校や連携する公立校の実践者に依頼し、実践するとともに、その検討考察について発表した。

Strategy for Future Research Activity

1,課題追求型の学習過程に「物語自己評価」を組み込んだ単元案を、附属高松小学校,附属高松中学校等の教諭とともに共同で構想する。2,附属高松小学校・附属高松中学校等において「物語自己評価」の研究授業を行う。 3,ICレコーダーおよびデジタルビデオカメラを用いて録音・録画し、トランスクリプトに基づき分析する。その学習者反応の分析および表現物、評価シートの分析を基に改良 を重ね、単元・評価パッケージを開発する。4,教師向けの「実践の手引き」を編纂し、公立校における現職研修の機会をとらえた指導 助言、および現職教員研修のための指導法講座の実施等の機会を捉えて普及に努めるとともに、授業担当者用チュートリアルビデオを作成し、実践検証を深める。5,以上の研究成果を、学会発表するとともに公刊し、広く公開する。

Causes of Carryover

タブレットを購入する予定であったが、わずかの額が不足した。よって予算を残し、次年度に購入する計画である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Presentation] 中学校国語科における思考ツールを活用した学びのデザインと振り返りの実践的研究2022

    • Author(s)
      山本茂喜,香川大学附属高松中学校国語科,同附属坂出中学校国語科
    • Organizer
      2022年度学部教員と附属学校園教員による共同研究プロジェクト
  • [Book] 思考ツール×物語論で国語の授業デザイン2022

    • Author(s)
      山本茂喜
    • Total Pages
      150
    • Publisher
      東洋館出版社
    • ISBN
      4491049300

URL: 

Published: 2023-12-25  

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