2022 Fiscal Year Research-status Report
小学校の通常学級における学級経営方略のアセスメントとその活用
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22K02570
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
寺坂 明子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10760176)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 学級経営 / 小学校 / アセスメント / コンサルテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、本研究課題の前段階として行っていた別課題の期間を延長して研究を行ったため、継続テーマである本研究課題への着手が遅れている。現在、本研究研究課題の基礎研究として、学級経営のアセスメントツールの作成に向け、海外で開発された学級経営のアセスメントツールの精査を行っているところである。直接観察によるアセスメントツールとしては、The Brief Classroom Interaction Observation-Revised (BCIO-R: Reinke & Newcomer, 2010) や、Classroom Assessment Scoring System (CLASS: Pianta et al., 2008)、Classroom Strategies Scale-Observer Foam (CSS-O: Reddy et al., 2013; 2014)などがあり、このうちCSSはTeacher Foam (CSS-T; Reddy et al., 2015) とされ る自己評価用のツールもある。また、第三者(コーチ)によるフィードバックとコンサルテ ーションを目的としたシステムであるClassroom Check-Up (CCU: Reinke, Herman & Sprick, 2011) は、学級経営を複数の側面からアセスメントするための観察者用のフォームと、教師 による自己評価用のフォームとを備えている。これらのツールの共通項や相違項を洗い出し、また寺坂(2018)による日本の学級の観察データからの分類を参考に、アセスメントの内容と方法について検討をしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
同様のテーマの研究課題で科研費若手Bを得ていたが(「問題行動に対する能動的アプローチとしての学級経営方略」)、新型コロナによる影響で、実践研究や国際学会への参加等ができなかったことから、昨年度まで期間を延長して行っていた。また、研究協力者が家族の健康上の問題により研究活動を現在中断していることもあり、本課題への着手が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は学級経営をアセスメントするためのツールの作成に向けた研究を進める。まずはツールの仮作成と予備的なデータ収集を行い、第三者によるアセスメントツールと、教師の自己評価用ツールとを作成する。観察によるアセスメントに関しては、タブレット等を用いた記録の方法を模索する予定である。
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Causes of Carryover |
国際学会への参加、研究協力者の招聘ができなかったこと、また本研究課題と同テーマの研究課題を昨年度まで延長したため、研究計画自体が遅れており、研究費に大きく残額が生じている。研究計画の進行に応じて研究費を使用する予定である。計画の進行状況によっては、課題の期間延長も検討する。
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