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2022 Fiscal Year Research-status Report

個に応じた学習改善を図るための学習評価システムの開発

Research Project

Project/Area Number 22K02628
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

松原 道男  金沢大学, 学校教育系, 教授 (80199843)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords評価システム / 学力調査 / 学習状況調査 / 自己組織化マップ / 個の評価 / 学校マネジメント
Outline of Annual Research Achievements

本研究においては、これまでに開発してきた学力と学習状況調査の関連を分析するシステムを発展させ、児童・生徒の学力調査と学習状況調査をはじめ、通常の学習評価で得たデータを総合的に分析し、個人の学習や学習状況の改善を示すことができる評価システムの開発を行うことを目的としている。一般的な表計算ソフトを用いて全評価結果を俯瞰できるように、一人一人の児童・生徒の特徴を自己組織化マップによって視覚的に示すとともに、学習や学習状況の改善点について表示するシステムである。
令和4年度は、評価システムの開発を目的の中心においた。令和4年度に開発できたシステムは、個人を指定すると、その個人とクラスなどの全体の学習状況の比較から、良好な学習状況の項目や改善が必要な項目を自己組織化マップに示すものである。また、類似した学習状況であるが学力差が生じている学習者どうしを比較し、比較した学習者の学習状況の特徴や改善点を示すものである。開発した評価システムを用いて、特定の学校の2021年度の国の学力調査と学習状況調査、県の学力調査と学習状況調査、学校独自の学習状況調査を含むデータを用いて、学習者個人の特徴について評価を行った。その結果、本システムの活用によって、個の特徴や改善点についての情報を示すことができた。
システムの内容および評価結果について学会発表等を通して、教育研究者から任意の個人に注目した分析結果の表示だけではなく、個人全員について一斉に改善点等の評価が表示されるような要望も出された。これらについては、今後システムの改善点として考慮する必要があると考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

令和4年度は、評価システムの基本的な処理の枠組みを作成し、具体的なデータをもとに実際に個人を評価することによって、システムの改善点を明らかにすることを目的とした。その結果、計画通りに評価システムについては開発でき、評価結果についても有効な情報を示すことができると考えられた。また、評価結果の内容や表示についての改善点も明らかにすることができた。これらの改善点については、令和5年度には改善を図れる内容と考えられ、改善の見通しをもつことができている。

Strategy for Future Research Activity

令和4年度に開発した評価システムについて、対象とする個人全員の学力に関する学習状況の特徴や改善点が一斉表示できるように改善を行う。また、学習状況等の項目について、自己組織化マップに配置された項目を知りたいときに、ポップアップするなどして内容がわかりやすいように表示し、学力に関する項目や個人において改善の必要な項目がわかりやすくなるように改善を行う。
改善した評価システムを用いて、小・中学校の協力校における今年度の具体的なデータを入手し評価を行う。評価結果について、その児童・生徒を指導している学校教員に提示し、個人の学習や学習状況の改善の資料として妥当であるか、また評価結果について有効な情報であるかどうかなどの聞き取り調査を行う。以上の調査結果から評価システムの改善を行うとともに、新たに付加したらよい内容などを調査し、評価システムの改善について検討を行う。このことにより、令和6年度に向けて、システムの完成と評価システムによる評価手順や活用方法について、具体的事例を示していくことができるように、研究を進める予定である。

Causes of Carryover

参加予定の学会の一部がオンラインによる開催であったため、参加のための旅費等の支出が予定より少なくなった。次年度は、対面による学会の参加及び評価データの入力や整理等に、当初計画よりも支出が多くなると予想され、それに充てる予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 学力調査と学習状況調査の関連を分析するシステムの開発(4)個の特徴を分析する方法2022

    • Author(s)
      松原道男
    • Journal Title

      日本教科教育学会第48回全国大会論文集

      Volume: 48 Pages: 163-164

  • [Presentation] 学力調査と学習状況調査の関連を分析するシステムの開発(4) 個の特徴を分析する方法2022

    • Author(s)
      松原道男
    • Organizer
      日本教科教育学会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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