2023 Fiscal Year Research-status Report
地域創生学の文理融合型フィールドワークの開発:地理総合必修化と高大接続を踏まえて
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22K02638
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
高橋 信人 宮城大学, 事業構想学群, 准教授 (90422328)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蒔苗 耕司 宮城大学, 事業構想学群, 教授 (10295404)
金子 浩一 宮城大学, 事業構想学群, 教授 (10367419)
石内 鉄平 宮城大学, 事業構想学群, 准教授 (90527772)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 地域創生 / フィールドワーク / 高大連携 / 高校教科書 / シラバス |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は,2022年度に引き続き地理・公民の高校教科書の分析を行うとともに,大学の地域系学部・学科等におけるフィールドワークの内容分析を実施した。 高校教科書に関する分析では,新課程の「公共」の経済分野における地域経済に関する項目において,「価格変動制」が地域経済の活性化を検討する上で必要となる知識になっていること(たとえば,「曜日」による変動が地域や年ごとに需要の異なる財やサービスにおける価格設定の根拠になること)が確認された。この研究成果は論文として発表した(金子,2023)。また,大学のフィールドワークに関する分析では,シラバスの記載内容の分析を行い,高校地理教育からの接続性が弱い部分があることなどが確認され,現時点ではその詳細について調査を継続している。 これらの研究に加えて,フィールドワークの事前調査として活用できる,仙台市泉区を対象とした公共交通機関のアクセシビリティの評価に関する研究を実施して紀要報告にまとめて発表した(後藤・高橋,2023)。また,海辺と公園でのフィールドワークの実践により紫外線量を計測して地域特性を明らかにした研究を国際論文にまとめて発表した(Ishiuchi,2023)。さらに,防災インベントを通して行った教育評価に関する研究の成果について口頭発表をおこなった(石内,2023)。このように,本研究がめざす「高大接続・企業連携を踏まえたフィールドワーク実践モデルの構築」に深くつながる研究を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
フィールドワークに関連する高校教科書の調査や大学フィールドワークの調査を実施するにあたり,2022年度からテキスト分析を新たに取り入れてきたことにより,それらの分析に時間を要して若干の遅れが生じている。一方で,高校教諭への聞き取り調査の準備はすすめてきたため,研究の進展状況をみてタイミングを図り,聞き取り調査を速やかに実施することを考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
まず,高校教科書の内容と大学フィールドワークの内容の調査結果の比較を行い,それらの分野による連携の強弱を明らかにした上で大学初年次教育において注意すべきことがらをまとめる予定である。その上で,当初2023年度の後半に予定していた地理および公民の高校教諭への聞き取り調査を行う。得られた研究成果は適宜学会等で発表を行う予定である。全体の進捗状況としては遅れている状況であるが,並行して,当初2024年度に予定していた企業への聞き取り調査の準備も可能な限りすすめていきたい。
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Causes of Carryover |
2022年度において,コロナ禍によるオンラインでの学会参加になり,出張およびそれに伴う出張費が生じなかったことが要因で余剰金が生じた。2023年度は,新たな教科書購入等やテキストデータのデジタル化にかかる人件費で余剰金および助成金を活用したが,高校教員に対する聞き取り調査についてはオンラインで対応できるところがあったこともあり,結果として本年度も余剰金が生じた。2024年度は,余剰金と請求した助成金を合わせて,高校や企業に対する聞き取り調査の出張費や学会発表費に加え,特に費用がかかるアンケート調査の郵送費として活用していく予定である。
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Research Products
(4 results)