2022 Fiscal Year Research-status Report
若年経験者教員の困り感に応える道徳科授業づくり3点セットの開発
Project/Area Number |
22K02662
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
宮里 智恵 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (70646116)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 道徳科授業づくり / 若年経験者教員 / 困り感 / 道徳科授業づくりフレーム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は若年経験者教員(経験年数5年未満の教員)の道徳科授業づくりの「困り感」の解明とそれに応えるための「道徳科授業づくりフレーム」「道徳科授業づくりチェックシート」「範となる道徳科授業DVD」(以下、「3点セット」と称する)の開発である。 2022年度は研究初年度として、まず研究構想を詳細にするために先行研究の検討を行った。先行研究においては教員が道徳科授業づくりに困り感を持つことが示されていたが、若年経験者教員に特化した研究は少なく、本研究の必要性が示された。 次に、道徳科の授業づくりに関する若年経験者教員の「困り感」のアンケート調査を作成し実施した。H県内の小学校、中学校の校長に依頼し、150名以上の若年経験者教員から回答を得た。「研究計画」ではアンケート調査の分析も2022年度に行う予定であったが、入力作業に時間を要し、分析までは終了していない。 さらに、アンケート調査と並行する形で「道徳科授業づくりフレーム(案)」の開発を行った。本研究の主研究者はH県内の多くの小学校、中学校において道徳の授業づくりの研修講師を務めているが、そこでのニーズをもとに「道徳科授業づくりフレーム(案)」を作成した。フレーム案は試験的に、実際に小学校中学校の道徳科授業づくり研修会の場で使用し、使いやすさや改良点などを教員に直接聞きながら改良した。今後はアンケートの分析を進める共に、「道徳科授業づくりフレーム(案)」を完成させていくこととする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究初年度に予定していた道徳科の授業づくりに関する若年経験者教員の「困り感」のアンケート調査を行うことができたが分析の終了には至っていない。「道徳科授業づくりフレーム(案)」を開発することができたが「道徳科授業づくりチェックシート」の開発には至っていない。研究成果の発表を行っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度に行った道徳科の授業づくりに関する若年経験者教員の「困り感」のアンケート調査の分析を進める。「道徳科授業づくりチェックシート」の開発を行う。研究成果の発表を行う。
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Causes of Carryover |
2022年度は新型コロナの感染拡大の影響で、遠方への宿泊を伴う出張ができなかったため、旅費関連の支出が低くなった。また、道徳科の授業づくりに関する若年経験者教員の「困り感」のアンケート調査を実施したが、計画段階ではアンケート調査用紙の配布と回収を郵送で行う予定で、郵送費用の発生が見込まれていたが、実際には筆者が研修講師として対象校に出向いた際にアンケートを実施、回収することができたので、費用の支出が低くなった。さらに、先行研究の検討のための書籍や論文を購入する予定であったが、論文関連は全てインターネットで入手できたので、支出が抑えられた。 2023年度は上記した出張や書籍の購入を予定している。
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