2024 Fiscal Year Annual Research Report
グローバルな「学びの場」の創造:多様性を支える国際共修モデルの開発
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22K02685
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| Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
加藤 鈴子 九州工業大学, 教養教育院, 教授 (30633151)
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| Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 国際共修 / 多言語使用 / トランスランゲージング / 協働学習 |
| Outline of Annual Research Achievements |
令和6年度は、これまでに収集した国際共修プログラム参加者の聞き取り調査の考察を行い、国際共修の場の構築、特に多言語使用(Multilingual pracice)の観点から報告をまとめた。国際共修場面では多言語リソースを活用して協働学習が実施されるが、「言語(英語)能力不足)」が失敗の理由として挙げられることが多い。しかし「言語能力不足」には、学生がイメージする「あるべき協働学習の姿」と現実のグループワークとの葛藤、表層的もしくは深層的な言語使用のギャップ、(日本語、マレーシア語等の)母語の使用もしくはAI翻訳機能を使用することへのマイナスイメージなど、さまざまな意味が内包されており、多言語環境における学習の場の変容/創造の複雑さが明らかになった。また、リソースとして存在する複数言語にもその価値に差があり、英語が重要視されるなどのヒエラルキーが存在することも明らかになった。この結果は単一言語主義のハビトゥスに挑戦することの難しさを示しているが、それゆえに国際共修では多言語主義とトランスリンガリズムを受け入れ、コミュニティ構築を行えるような指導が重要であることを確認した。この報告は2025年3月に開催されたAmerican Association for Applied Linguisticの大会にて発表した。 令和5年度より検討を重ねてきたブレンデッド国際教育プログラムについては、予定していた米国の大学とは実施時期や予算の問題があり実践には至らなかったが、変わりに国内他大学留学生と連携し、国際混合グループで、地域について学び、地域課題を分析し、課題解決方法の提案を行うプログラムをR7年度に実施することになった。
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