2022 Fiscal Year Research-status Report
自閉スペクトラム症の大学生に対する就労支援に関する仮説理論モデルの生成
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22K02696
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
石本 豪 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (70440469)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 自閉症スペクトラム症 / 就労 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、自閉スペクトラムの学生に対する就労支援についての暫定的な理論モデルを生成することである。そのために以下2つの研究課題を実施する。 研究課題1として就労移行支援機関を利用して就労に至った若者および就労移行支援機関の支援者へのインタビューを通して、当事者と支援者の双方の視点からの理論モデルを生成する。研究課題2として、大学における自閉スペクトラム症の当事者および大学の就労支援者へのインタビューを通して、当事者と支援者の双方の視点からの理論モデルを生成する。 これら2つの研究課題によって、大学における自閉スペクトラム症の学生への就労支援の 際に参照すべき視点が得られると考えられる。さらに、大学における就労支援の発展により、自閉スペクトラム症の学生自身のQOL向上につながる可能性が期待される。 2022年度においては、自閉スペクトラム症の当事者であり、大学在学中から就労移行支援機関を活用しながら就労に至った者への研究協力を依頼し承諾を得られた。今後はインタビューを実施し、大学在学中から就労を経て現在に至るまでの主観的な体験やプロセスを質的分析によって明らかにする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インタビューによる研究協力を依頼していたものの、双方の現実的状況により、進捗が遅れている。そのため当初の研究計画を修正し、まずは自閉スペクトラム症の当事者へのインタビューを実施することとし、研究協力の依頼を進め、内諾を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
自閉スペクトラム症当事者へのインタビューを実施し、大学在学中から就労を経て現在に至るまでの主観的な体験やプロセスを質的分析によって明らかにする予定である。 録音された語りを分析対象とする。インタビュー1回あたりの所要時間は60分~90分で,対象者の了解を得て録音する。インタビューは各対象者に対し1~2回行う。インタビューにおける質問項目は「支援を受けた経験で何が役に立ったのか,役に立っているのか」などである。 分析:質的研究方法のひとつであるM-GTAを採用する。対象者の語りを分析することで体験を明らかにし、就労に至るまでの仮説モデルを生成する。
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Causes of Carryover |
現実的制約により、当初の研究計画に変更が生じたため。 今年度は、学科参加に係る旅費や、質的分析ソフト、ノートPCなど研究実施に必要な物品を購入予定である。
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