2023 Fiscal Year Research-status Report
新時代の医療・教育専門職養成を目指す大学間連携プログラムの構築
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22K02710
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
鎌塚 優子 静岡大学, 教育学部, 教授 (80616540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 直美 浜松医科大学, 医学部, 教授 (10293630)
竹下 温子 静岡大学, 教育学部, 准教授 (10412850)
中村 美智太郎 静岡大学, 教育学部, 准教授 (20725189)
坪見 利香 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (40452180)
宮城島 恭子 浜松医科大学, 医学部, 講師 (60345832)
雪田 聡 静岡大学, 教育学部, 准教授 (80401214)
片山 はるみ 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90412345)
山本 真実 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (90710335)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 専門職連携 / 専門職連携教育 / 多職種連携 / 医療と教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、「連携・協働実現可能な感性の醸成メソッド探求」として、2022年度の実績をふまえ引き続き医療、教育に関わる専門職教育のためのケース教材プログラムの開発を行うと共に、医学部看護学科及び教育学部の学生との合同ゼミナールを開催した。プログラムの開発は、ケースメソッド教授法を用いたケ-ス開発を行った。ケース開発は、医療職養成を専門とする研究者と教員養成を専門とする研究者と複数回の協議を繰り返し検証し開発した。事前に医療系、教育系の看護師、養護教諭養成学生を対象にプレ授業を4回実施し検証修正を行いながらケースの修正を行った。2023年度に開発したケースは、「学童期の病気療養児と家族への支援」に着目し多職種、他機関の連携に関する課題解決に向けた思考力を養うことに力点をおいたケースを作成した。合同ゼミナ-ルの事後アンケ-トから「それぞれの専門性を生かしながら連携していくことが重要」「きょうだい支援の重要性についての認識の深まり」「専門性の尊重」「支援のタイミングの検討」などプログラム開発のねらいに沿った効果がみられた。感想と授業記録の分析により、本プログラムは、模擬ケースをもとに、ディスカッションを行うことで、さまざまな角度から思考することができ医療と教育間における多職種連携の問題解決能力を高めらえることが示唆された。加えて、医療、教育のそれぞれの学びの積み残しや、これまでの各養成教育の課題が明確になったことで、新たな プログラム開発の示唆を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度実施予定の卒業後調査については教育学系は終了しているが、医療系については実施することができなかった。また、国内外の文献調査のまとめが不十分であることや、2023年度に実施した卒業生へのインタビュ-調査をさらに追加し2024年度から実施する予定である
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度には学生の実態・ニーズ調査・国内外の文献調査をまとめ論文投稿をすること、「専門職連携を実現する専門職コミュニティの形成」を目指し、卒業生 を対象としたインタビュ-調査及び卒業後の専門職連携プログラムの検証を行う。加えて「連携・協働実現可能な感性の醸成メソッド探求」として専門職 連携教育プログラムの提案を行う。
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Causes of Carryover |
来年、論文投稿及び教育プログラムを書籍化するい予定である。
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