2022 Fiscal Year Research-status Report
Examination of the neural basis of language characteristics and development of support methods in children with autism spectrum disorder
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22K02785
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
吉村 優子 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (70597070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 早苗 金沢大学, 子どものこころの発達研究センター, 協力研究員 (80811372)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / 言語発達 / 神経基盤 / 脳磁図(MEG) |
Outline of Annual Research Achievements |
自閉スペクトラム症(ASD)は、他者とのコミュニケーション等の社会性に困難さを認める発達障害であり、その有病率は近年、8歳までの子どもの1.68%(CDC, 2018)、日本においては5歳児の3.22%と報告されている(Saito et al., 2020)。言語の遅れを示す子どもが多く、発語の遅れがない場合でも、他者の発した音声の子音の聞き取りにくさや発音の不明瞭さ、プロソディの理解や表出、構文理解や柔軟な運用、意味概念の獲得や表出、コミュニケーションにおける言語使用である語用など、言語機能のすべての領域にわたって困難を示すことが示されている。本研究は、ASD児(者)及びその疑いのある子どもたちの言語能力に関する生物学的メカニズムを明らかにするとともに、個々の言語特性に合った支援法を検討することを目的とする。 2022年度は、就学前の自閉症児を対象として言語の概念的推論能力(意味概念獲得)に関連する認知機能や感覚特性の関係を明らかにした。 さらに、小児用脳磁図(MEG)を用いて計測した音声刺激に対する脳反応は社会性応答尺度(Social Responsiveness Scale, SRS)で評価した自閉症の重症度とも関連することが示されつつあり、論文化及び学会における成果発表に向けて準備を行っている 言語機能の様々な側面の評価を実施するため、評価指標の検討を行っている。本研究を通して、ASD児の言語の問題の適切な評価や支援の方向性を検討するのに応用可能な客観的指標を得る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は、研究実施体制の構築、自閉症児及び定型発達児のリクルートを開始したが、HP等で広く公募する方法をとらなかったため、特にASD児の研究参加協力を得ることが困難であった。リクルート方法等を見直し、さらに研究協力者を集める必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は研究参加者の募集方法を見直し、引き続き、定型発達児とASD児のデータを収集する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症による影響で遅延、延期していた課題を優先的に遂行したため、本研究を遂行するための参加者への謝金を中心に次年度使用額が生じた。次年度は引き続き研究参加者を増やすため、謝礼や研究結果の論文か、学会発表などの公表のために使用する。
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Research Products
(1 results)